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状態動詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

状態動詞(じょうたいどうし、: Stative verb / Static verb)とは、動詞のうち、動作や変化でなく状態を表すもの。動作、変化の結果としての状態や、意志的な心理状態を表すものも含む。

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  • 存在動詞(英語の be、日本語の「ある」「いる」など)
  • 英語havelikeknowwearbelieve など
  • 日本語の「足りる」「違う」「似る」「痛む」「ヒリヒリする」「見える」「思う」可能動詞補助動詞としての「過ぎる」

などがある。

動詞をによって分類した一群であり、時間的に継続する「継続相」を前提としており、一般には進行形をとることはできない。具体的な定義としてはヴェンドラー(英語)、金田一春彦(日本語)らによるものがある。ただし英語では一時的なことを示すため、あるいは強調のために進行形を使うことがあり、日本語でも同様に「今は見えている」といった表現がある。

言語による相違

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状態動詞は、言語によって大きな違いがある。例えば、ある言語で状態動詞を用いる意味に他の言語で形容詞(あるいは日本語の形容動詞など)を用いる例は多い。同じ言語で両方の表現が可能な場合(例えば英語differ/different、日本語「痛む」/「痛い」)もある。また英語と日本語で比較した場合、haveは所有・所持を表す状態動詞であるが「持つ」は基本的には取得を表す運動詞(到達動詞)であり、所有・所持を表すには「持っている」という結果相表現が普通である(ただし限定用法(連体形)や否定形としては「持つ」「持たない」とも言う)。knowと「知る」なども同様。「わかる」などは意味に応じて状態動詞(「理解している」の意味)・運動詞(「明らかになる」の意味)の両方として用いられる。動詞と形容詞に形態上の区別がない言語では、形容詞に当たるものが全て状態動詞と言える。

参考文献

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関連項目

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