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猫ノ眼時計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猫ノ眼時計
著者 津原泰水
発行日 2012年7月10日
発行元 筑摩書房
ジャンル 短編集
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 284
コード ISBN 978-4480804426
ISBN 978-4480433206文庫本
ウィキポータル 文学
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猫ノ眼時計』(ねこのめどけい)は、津原泰水による日本短編集、およびその表題作。〈幽明志怪〉シリーズ第三作。

2012年に筑摩書房より単行本として発売、2015年に収録作を増補し筑摩書房より文庫化、2017年に電子書籍化[1]されたが、2022年現在は絶版となっている[2]

単行本の装丁は間村俊一、装画は水口理恵子、本文デザインは松木美紀。文庫版はカバーデザイン間村俊一、装画は単行本と同一である。

概要

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猿渡という男を語り手とした幻想小説。

1999年刊行の『蘆屋家の崩壊』、2006年刊行の『ピカルディの薔薇』の続刊。完結編と明記されているが、2019年には新作も発表されている。

登場人物

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収録リスト

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タイトル 単行本版 ちくま文庫版 備考
日高川
玉響
病の夢の病の - 「エステティーク」第2号所収の短編を改稿。
城と山羊
続・城と山羊 単行本書下ろし。
猫ノ眼時計
-
年表

*「Webちくま」掲載『EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT ME AND MY MONKEY』を加筆、改題。

各話あらすじ

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日高川
主人公は旅先で、かつての音楽仲間である女と再会する。彼女は不審火に居合わせることが多いという。
玉響
退院した主人公を、友人と担当医は不可解なまでに心配して訪ねて来る。
病の夢の病の
主人公のもとに疎遠になっていた先輩作家の訃報が届き、その晩年の不可思議な暮らしが明らかになる。
城と山羊
続・城と山羊
主人公は失踪した弟を捜しに離島へ渡る。そこは山羊の島、異教の島であった。そこで主人公は幻影のような城に迷い込む。シリーズ唯一の中篇。
猫ノ眼時計
主人公の隣人の少年は猫を飼っている。少年は、この猫の眼は人の寿命を知らせるのだと言う。

書籍情報

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関連項目

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  • 風見潤 - 「病の夢の病の」のエピソードは、著者が風見の訃報を受けた経験がもとになっている。「途中までは実話」との発言がある[3]

脚注

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  1. ^ 著者ツイッターアカウント2017年10月10日投稿”. 2019年8月28日閲覧。
  2. ^ 津原泰水(やすみ)さんはTwitterを使っています_ 「猿渡ものこと〈幽明志怪〉シリーズ、全冊実質絶版のまま、完全に宙に浮いています。他、商業媒体に未収録の新作もあります。ご興味をお持ちの版元さんは、更なる新作の可能性を含め、遠慮なくご相談ください。 お声が聞えなければ、ひとまず全作収録された1巻ものを同人で作成? とか考えています。」 _ Twitter.html”. 2022年9月9日閲覧。
  3. ^ 著者ツイッターアカウント2019年1月31日投稿”. 2019年8月28日閲覧。

外部リンク

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