玄妙基数
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超限数を扱う数学において、玄妙基数(げんみょうきすう、英: Ineffable cardinal)は巨大基数の一種でJensen & Kunen (1969)によって導入された。
基数 がほとんど玄妙であるとは、 全ての順序数に対して がの部分集合となるような 全ての関数 (ここで は の冪集合)に対して、 のある濃度 の部分集合 が存在して、 に対してhomogeneous( すなわち、の要素である全ての に対して、 )となること。
基数 が玄妙であるとは、全ての2値関数 に対し
に対してhomogeneousとなる の定常集合があること。:
すなわち、 がその定常集合の要素である非順序対を全て0に送るか、全て1に送ること。
もっと一般的に が -玄妙(ただし は正の整数) とは、全ての関数 に対して に対して-homogeneous となる の定常集合が存在する (すなわち、その定常集合の要素である-非順序対を全て同じ値に送る)こと。 すなわち、玄妙は2-玄妙と同じ意味である。
完全玄妙基数とは、となる全ての n に対して-玄妙となる基数のこと。 が -玄妙であれば以下の-玄妙基数の集合 は の定常部分集合となる。
完全玄妙基数は精妙基数(subtle cardinal)より強い無矛盾性を持ち、 remarkable cardinalより弱い無矛盾性を持つ。 巨大基数公理の無矛盾性の強さの表は ここ にまとめられている。
参照
[編集]- Friedman, Harvey (2001), “Subtle cardinals and linear orderings”, Annals of Pure and Applied Logic 107 (1–3): 1–34, doi:10.1016/S0168-0072(00)00019-1.
- Jensen, R. B.; Kunen, K. (1969), Some Combinatorial Properties of L and V, Unpublished manuscript