王様の心臓〜リア王より〜
『王様の心臓〜リア王より〜』(おうさまのしんぞう リアおうより)は、日本テレビ系列で2007年4月6日に放送されたテレビドラマ。シェイクスピアの『リア王』を模して制作されている。視聴率10.1%
あらすじ
[編集]ハジメ屋会長の刈谷一が狭心症で倒れたところからドラマがスタートする。
刈谷一には3人の娘がいた。一人はレストラン経営を父から任された「ゆり」、一人は歯科医の夫を持つ専業主婦「あやめ」、そしてもう一人は、父の反対を押し切って入った劇団で大道具係をしている「さくら」である。倒れた父は、医者から仕事の引退を勧告され、一日検査入院を余儀なくされる。
妻を早くに亡くしていた一は、退院を期に一人暮らしをやめて娘と同居したいと言いだす。
最初は渋っていたが、「面倒を見てくれたものには、すべての財産を譲る」という父の言葉に目の色を変えるゆりとあやめ。しかし、さくらはさほど興味を示さないばかりか、父とは暮らせないときっぱりと言いきる。一は最も信頼していたさくらに裏切られたと思い、愕然とする。
実験的に同居してみようと言い出したのは長女のゆりだった。しかしゆりは内緒でホストと同居しており、いきなり来訪した父に右往左往する。なんとか糊塗しようとするが、ホストとの同居ばかりか、任されていたレストランの経営不振まで突き止められてしまう。そのことで逆上したゆりは、父に出て行けと言い放つ。
次女あやめの家に現れた一を、あやめの夫や子供も好意的に受け入れているように見えた。しかしそれがすべて、金のための誤魔化しであることを知った一は、あやめとの同居も止めてしまう。
その後、会社に向かった一はそこでも邪魔者扱いされてしまう。己の居場所を無くした一は、一人出て行ってしまうのだが……。
登場人物・キャスト
[編集]- 刈谷一(演:西田敏行)
- ハジメ屋の創業者で、ゆり、あやめ、さくらの父親
- 刈屋さくら(演:井上真央)
- 劇団の大道具係をしている刈谷家の三女。
- 刈谷ゆり(演:若村麻由美)
- レストランの経営者。刈谷家の長女。
- 今野あやめ(演:中島知子)
- 繁の妻で専業主婦。刈谷家の次女。
- 黒田数男(演:佐野史郎)
- ハジメ屋の専務。密かに社長の座をねらっている。
- 江戸川雅人(演:大倉孝二)
- ゆりが通っているホストクラブのホスト。ゆりと同居。
- 今野繁(演:吹越満)
- あやめの夫で、職業は歯科医。
- 金井俊太(演:福士誠治)
- 劇団の照明係。密かにさくらに恋心を抱いている。
- 安藤(演:猪野学)
- 黒田の部下
- 都バスの運転手(演:石丸謙二郎)
- 刈谷花枝(演:坂口良子)
- 剣持高夫(演:長門裕之)
- 一の専属の運転手