現代企業社
種類 | 特例有限会社 |
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本社所在地 |
日本 〒780-8040 高知県高知市神田2028番地 |
設立 | 1969年9月 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 4490002001357 |
事業内容 | レストラン・カフェの経営 |
代表者 | 代表取締役社長 大西光輝 |
資本金 | 300万円 |
外部リンク | https://gendaikigyosha.co.jp/ |
現代企業社(げんだいきぎょうしゃ)は高知県内で喫茶店、レストラン、雑貨店などを展開する企業グループ[注釈 1]である。展開店舗は2016年時点で18店舗[2]。なお、グループを構成するのは有限会社現代興産、有限会社日高、有限会社ゲンダイカンパニー、株式会社ナイフアンドフォークカンパニーの4社であり[3]、「現代企業社」という名称の法人は存在しない。4社のうちグループの源流とされるのは設立が最も古い「有限会社現代興産」だが、現在は店舗の半数以上を「株式会社ナイフアンドフォークカンパニー」が運営している。
沿革
[編集]現代企業社の起源は、1950年代に高知市内で開業した喫茶店にある。最初の開店は1957年(昭和32年)4月に開店した「ニヒル」で[4][注釈 2][注釈 3]、その後「ニヒル」経営者の兄にあたる大西清澄(1919年-2014年)も「ショパン」を開店した[注釈 4]。大西清澄は店の雰囲気作りも一種の芸術であるとの考えから、芸術家としても活動し始め、小説も書いた多才な人物である[13][14]。「ショパン」がコーヒーにパンやサラダを付けて供したモーニングセットが、高知の喫茶店におけるセット提供の発祥であるとする説もある[12]。経営店は徐々に増え、1960年代末には喫茶店8店、バー1軒を経営した[13]。
1971年には高知県高岡郡日高村の加茂地区に「レストラン高知」を開き、レストラン事業に乗り出した[2]。これは国道33号線を往来するドライバーの需要を見込んだものだったが、高速道の延伸で国道の交通量が減少したため、地域住民が主な客層となったという[2]。この「レストラン高知」を発端として、2016年現在では国道沿いにレストランを多数展開している[2]。旧高知工業高校校舎の木材を再利用した「穀物學校」(1999年)[15]、高知大丸内に設けた屋外庭園を伴う「ガーデン食堂 土佐水木」(2002年)[16]、奈半利町にあった国の近代化産業遺産、藤村製糸工場の鉄骨を転用した「農園レストラン トリトン」[17]など、個性的な店舗を展開する。
2015年にカゴメが開催した「オムライススタジアム」にはレストラン高知が「南国土佐のオムライス」を出品、日高村の職員も加わって会場で1835食を供食し、準グランプリを獲得した[18]。
店舗
[編集]- レストラン高知
- ネレウス(1986年2月開店[19])
- 穀物學校
- レストラン12か月
- 古民家カフェ 土佐水木(2012年5月31日移転開店[20])
- 風見鶏
- あじさい街道(2010年8月4日開店[21])
- ファウスト(ショパン→第一→ファウスト[22])
- メフィストフェレス(1964年開店[23])
- プチ12か月
- ケーキカフェ ノエル(2006年4月12日開店[24])
- 黒猫ベーカリー
- 屋根の上のガチョウ
- パノラマ
- 12か月ガーデン
- めだか池ギャラリー(2008年11月1日開店)
- ファウストギャラリー
- メフィストホール
- ミュージアムカフェ マルク(2015年9月25日開店[25])
- トリトン(2015年10月19日開店[26])
- イソップの台所(2018年12月3日開店[27])
過去の店舗
[編集]- 「グレイン」→「ツバメ食堂」(2013年1月31日閉店[28])
- 「ジャスミン」(2011年4月23日高知大丸内に開店[29]、2012年2月1日帯屋町に移転開店[30])→「ブリキのサボテン」(2017年2月15日改名[31]、2018年8月31日閉店[32])
- 「黒猫のマドレーヌ」→「黒猫ベーカリー」
- かつては愛媛県西条市にレストラン「ゼウス」を出店していたが、2009年9月30日限りで閉店した[33]。これをもって高知県外からはすべて撤退している。
注釈
[編集]- ^ 2002年の報道では、「「現代企業」など5社の総体」とされ、「近く法人化の予定」と記されている。また2018年時点の紹介文では「4つの法人からなるグループの総称」とされている[1]。
- ^ 現代観光が現代企業グループを離脱する以前、現代企業社は「ニヒル」開店は1957年4月であり、これがグループの始まりであるという趣旨の説明を求人広告において繰り返し行っていた。一方、後に現代企業社が行った創業50周年行事は2008年に行われており[5]、ニヒルが開店した1957年が起点とはなっていない。「株式会社現代企業」の設立を1953年(昭和28年)とする文献もある[6]。
- ^ ニヒルの開店日ははっきりしない。ニヒルは1957年4月に高知新聞に出した求人広告において、4月11日の夕刊で「シャンソン喫茶ニヒル 近日開店」[7]、12日の夕刊では「十四日開店」[8]、13日の夕刊では「十五日開店」としている[9]。4月22日の夕刊では店名のみの広告となっているため、この日までに開店したものと思われる[10]。一方現代観光は、公式サイトにおいてニヒルの開店は1955年(昭和30年)であると説明していた[11]。
- ^ 「ショパン」の開店は1959年とする文献があるほか[12]、店名は伏せられているが大西清澄が開店した一号店は1958年の開店とする文献もある[2]。
出典
[編集]- ^ 平成30年度 第7回経営者トーク「「絵を描け、文を書け」創業60年を迎える喫茶店経営者が受け継ぐ遺訓」
- ^ a b c d e 吉川博之「アングル2016 ふれあい高新in日高村 レストラン高知(現代企業社) 隠し味は〝地域愛〟 加茂拠点に企業成長」『高知新聞』2016年(平成28年)11月12日付夕刊1面。
- ^ “現代企業社について”. 現代企業社. 2022年1月9日閲覧。
- ^ 『高知新聞』昭和50年7月15日付7面。
- ^ 50周年スタンプラリー感謝祭
- ^ 『高知年鑑』1982年版、高知新聞社、1981年、461-462ページ。
- ^ 『高知新聞』昭和32年(1967年)4月12日付(11日発行)夕刊3面。
- ^ 『高知新聞』昭和32年(1967年)4月13日付(12日発行)夕刊3面。
- ^ 『高知新聞』昭和32年(1967年)4月14日付(13日発行)夕刊4面。
- ^ 『高知新聞』昭和32年(1967年)4月23日付(22日発行)夕刊3面。
- ^ [1]
- ^ a b 西村奈緒美「明日を拓く 現代企業社(高知市) 個性キラリ カフェ展開 大西 光輝社長」『朝日新聞』2015年(平成27年)3月25日付大阪本社朝刊28面(香川)。
- ^ a b 「一線⑲ 現代企業社社長 大西 清澄氏 喫茶店の『論証人間』」『高知新聞』昭和43年11月25日付夕刊1面。
- ^ 佐藤達弥「前衛美術「荒々しく」 「高知の戦後美術」展 県内作家の45点」『朝日新聞』2017年(平成29年)1月29日付大阪本社朝刊28面(高知)。
- ^ 「レストランに変身 32年前取り壊し高知工業高校舎 高知市 重厚な洋風トラス生かす」『高知新聞』1999年(平成11年)4月28日付夕刊8面。
- ^ 「高知大丸に〝ガーデン食堂〟 あす開店 街中の癒やし空間 運営は現代企業社」『高知新聞』2002年(平成14年)9月20日付朝刊7面。
- ^ 小笠原敏浩「南国市に地産地消外食店 県の産振プランに採択 現代企業社ある開店 県産食材8割超目指す」『高知新聞』2015年(平成27年)10月18日付朝刊32面。
- ^ 『毎日新聞』2015年5月22日付24面(高知)。
- ^ 「全国食堂めぐり 第十六回 高知の巻」『月刊食堂』第26巻第6号、フード・ビジネス、1986年6月、276-281ページ。
- ^ 『古民家レストラン 土佐水木』オープンします
- ^ いよいよオープン、あじさい街道!
- ^ 「本・四架橋時代を前にして 支える 四国・土佐の企業シリーズ19 現代企業社」『高知新聞』昭和60年(1985年)12月16日付朝刊13面。
- ^ 『Love Cafe Ⅱ』ほっとこうち、2013年、78ページ。
- ^ ケーキカフェ ノエル
- ^ ミュージアムカフェ マルク OPEN!
- ^ 農園レストラン「トリトン」がいよいよオープンします!
- ^ イソップの台所、オープンします!
- ^ ツバメ食堂 (閉店)
- ^ チャイニーズレストラン「ジャスミン」オープン!
- ^ 新ジャスミンが移転オープン!
- ^ リニューアルOPENのお知らせ
- ^ ブリキのサボテンからのお知らせ
- ^ レストランゼウスからのお知らせ
外部リンク
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