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琱玉集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

琱玉集』(ちょうぎょくしゅう)は代に作られた私撰の類書の一種で、さまざまな書物に見える逸話を分類して配列したものである。

巻12と巻14のみが日本に残る。日本の国宝である。

概要

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日本国見在書目録』には15巻とする。『崇文総目』と『通志』芸文略には『琱玉集』20巻と記す[1][2]

著者は明らかでない。作られた年代もはっきりしないが、西野貞治によると7世紀末から8世紀初頭の成立と考えられるという[3]

中国でははやく失われたが、天平19年(747年)に筆写された巻12と巻14の写本を名古屋の真福寺宝生院(大須観音)が所蔵し、国宝に指定されている。戦後長期にわたって東京国立博物館に寄託されていたが、2015年に名古屋に戻った[4]

ほかに敦煌文献の S.2072 は『琱玉集』の残巻であるという[5]

末の『古逸叢書』によって中国でも知られるようになった。日本では影印本が古典保存会から出版されている(1933年)。

構成

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巻12 聡慧 壮力 鑑識 感応

巻14 美人 醜人 肥人 痩人 嗜酒 別味 祥瑞 怪異

S.2072 工書 善射 方術 善相 鑑識 鑑卜 占夢 高士 勤学 志節 儒行

脚注

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参考文献

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関連文献

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  • 柳瀬喜代志、矢作武『琱玉集注釈』汲古書院、1985年。 

外部リンク

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