田中宏巳
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田中 宏巳(たなか ひろみ、1943年(昭和18年)3月24日- )は、日本の日本近代史学者。専門は近代日本軍事史。防衛大学校名誉教授。
略歴
[編集]長野県松本市出身。1968年早稲田大学文学部史学科卒。1974年同大学院博士課程満期退学。
明治大学・東海大学講師を経て、1977年防衛大学校専任講師。1993年教授、2008年定年退職、2011年名誉教授。2012年帝京大学文学部教授。
著書
[編集]単著
[編集]- 『東郷平八郎』(ちくま新書、1999年/吉川弘文館・読みなおす日本史、2013年)
- 『BC級戦犯』(ちくま新書、2002年)
- 『秋山真之』(吉川弘文館・人物叢書、2004年)
- 『マッカーサーと戦った日本軍 ニューギニア戦の記録』(ゆまに書房、2009年)
- 『山本五十六』人物叢書(吉川弘文館、2010年)
- 『復員・引揚げの研究 奇跡の生還と再生への道』(新人物往来社、2010年)
- 『消されたマッカーサーの戦い 日本人に刷り込まれた〈太平洋戦争史〉』(吉川弘文館、2014年)
- 『横須賀鎮守府』(有隣堂・有隣新書、2017年)
- 『真相 中国の南洋進出と太平洋戦争』(龍溪書舎、2021年)
- 『小笠原長生と天皇制軍国思想』(吉川弘文館、2021年)
編纂
[編集]公刊史料
[編集]- 引揚援護庁第二復員局残務処理部編『太平洋戦争開戦前史 開戦迄の政略戦略』(緑蔭書房、2001年)
- 海軍軍令部編『昭和六・七年事変海軍戦史 初めて公刊される満州事変・上海事変の海軍正史』全4巻、別巻1(影山好一郎との共同監修、緑蔭書房、2001年)
- 『BC級戦犯関係資料集』(全6巻)(緑蔭書房、2013-2014年)
学術論文
[編集]- 「蒙古二旗成立考」(『軍事史学』6(4)、1971年)
- 「清朝の興隆と満州の鉱工業 紅夷砲製造を中心として」(『史苑』34(1)、1974年)
- 「清太祖時代の八旗制度」(『防衛大学校紀要 人文・社会科学編』通号33、1976年)
- 「新しい軍事史学の構想について」(『軍事史学』13(1)、1977年)
- 「中国史上における朝鮮の軍事的意義」(同上14(2・3)、1978年)
- 「東シナ海と対馬・沖縄」(『防衛大学校紀要 人文・社会科学編』通号40、1980年)
- 「日露戦争におけるロシアの密輸問題 特に英炭獲得問題を中心として」(『国史学』通号114、1981年)
- 「ナヒモフ拿捕の報告書について」(『軍事史学』16(4)、1981年)
- 「日清,日露海戦史の編纂と小笠原長生」1-3(同上18(3)・(4)、『防衛大学校紀要 人文・社会科学編』通号47、1982年-1983年)
- 「忠君愛国的「日露戦争」の伝承と軍国主義の形成 小笠原長生の役割を通して」(『国史学』通号126、1985年)
- 「昭和7年前後における東郷グループの活動 小笠原長生日記を通して」1-3(『防衛大学校紀要 人文科学分冊』通号51-53、1985年-1986年)
- 「19世紀後半における清国海軍の消長」1-3(『防衛大学校紀要 人文科学分冊』通号63-65、1991年-1992年)
- 「太平洋戦争期の日本軍の情報収集と調査研究 米議会図書館所蔵旧陸海軍資料を中心に見て」(『陸戦研究』44(514)、1996年)
- 「海軍各種委員会の定量的研究 「海軍公報」の記事を中心として」(『日本歴史』通号590、1997年)
- 「ラバウルに於ける自給自足の歴史的意義」(『海軍史研究』(5)、2000年)
- 「ニューギニア戦から見た太平洋戦争 時代区分と各期の特徴」(『防衛学研究』(32)、2005年)
参考
[編集]- 『現代日本人名録』2002年 日外アソシエーツ