田付長兵衛
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田付 長兵衛(たつけ ちょうべえ、生没年不詳)は、江戸時代前期に活躍した蒔絵師[1][2]。
経歴・人物
[編集]経歴についてはほとんど不明だが、田付家は室町時代から代々続く蒔絵の一派であり[2]、その作風は緻密で高雅な作品が多かったされている[2]。種類は硯箱や文台等であったという[3]。
田付長兵衛は通称であり、その名を名乗る蒔絵師は多数存在したとされている[1][2]。このうち、高広と広忠が名乗った作品が有名である[3]。
主な作品
[編集]- 『亀甲剣木瓜紋蒔絵文台硯箱』- 古くから出雲大社に伝わる[2]。文台の裏には「田付長兵衛広忠」と銘文が刻まれている[2]。1667年(寛文7年)制作[1]。
- 『角田川蒔絵文台硯箱』- 「田付長兵衛高忠」と銘文が刻まれている[1]。現在は東京国立博物館所蔵[1]。
- 『蔦細道蒔絵文台硯箱』- 重要文化財指定。東京国立博物館所蔵。