蓮台寺 (倉敷市)
蓮台寺 | |
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総本殿 | |
所在地 | 岡山県倉敷市児島由加2855番地 |
位置 | 北緯34度30分20.25秒 東経133度51分2.5秒 / 北緯34.5056250度 東経133.850694度座標: 北緯34度30分20.25秒 東経133度51分2.5秒 / 北緯34.5056250度 東経133.850694度 |
山号 | 由加山 |
宗派 | 真言宗御室派 |
寺格 | 別格本山 |
本尊 |
十一面観音菩薩 瑜伽大権現 |
創建年 | 伝・738年(天平10年) |
開基 | 伝・行基 |
正式名 | 由加山 瑜伽大権現 蓮台寺 |
札所等 |
中国三十三観音6番 百八観音8番 |
文化財 |
客殿・多宝塔・菊慈童図屏風・梵鐘(県重要文化財) 銅剣(市重要文化財) |
法人番号 | 6260005004221 |
蓮台寺(れんだいじ)は、岡山県倉敷市児島にある真言宗御室派の寺で別格本山。山号は由加山。本尊は十一面観音菩薩、瑜伽大権現。中国三十三観音霊場第6番札所、百八観音霊場第八番札所。
歴史
[編集]天平10年(738年)行基が本尊である十一面観音菩薩と阿弥陀如来・薬師如来の垂迹である瑜伽大権現を祀って創建したのが始まりと伝えられる[1]。平安時代末兵火にあって衰退したが、室町時代に入り増吽僧正によって中興された。江戸時代には備前国岡山藩の保護を受けた。古くから瑜伽大権現は信仰を集めてきたが、明治初年の神仏分離に伴い蓮台寺境内から由加神社(後の由加神社本宮)がつくられ、分けられた。
第二次世界大戦後の国家神道解体により、形式的には分離したままながら、僧職が本殿で祈祷を行う等事実上明治以前の形態に復し、蓮台寺により両者が一体的に運営されていた。このため由加神社としての宗教法人資格は一応保持し、神職も配置していたが、事実上休眠状態に近かった。
1997年(平成9年)3月3日、由加神社が一部の建物を占拠し、宗教法人としての独自活動を開始した。これ以降蓮台寺と由加神社は対立関係となり、蓮台寺が建物の明け渡しを求めるなど裁判沙汰にもなるが、由加神社側が独自の宗教活動を開始した経緯は当時の兄(蓮台寺住職)と弟(由加神社宮司)の間の対立が原因とされている。
由加山の瑜伽大権現と讃岐国にあった金毘羅大権現(現金刀比羅宮)を参る両参りと呼ばれる慣習が、江戸時代にはあったという。
概要
[編集]厄除けの権現さまとて信仰を集めている。2007年(平成19年)総高7メートル59センチメートルの日本一の木造仏像の不動明王が完成した[2]。
由加山参道は門前町が形成されており、あんころ餅が名物となっている。
文化財
[編集]- 岡山県指定重要文化財
- 倉敷市指定重要文化財
- 銅剣
所在地
[編集]- 岡山県倉敷市児島由加2855番地
アクセス
[編集]- 瀬戸中央自動車道水島ICより岡山県道21号岡山児島線を岡山方面へ向かい「郷内」交差点にて岡山県道62号玉野福田線へ東折。そのまま同県道上を道なりに直進。車で約15分。
- JR瀬戸大橋線・児島駅よりタクシー約15分。
- 児島駅より下電バス由加山行きが運行されているが、一日2往復(朝1往復・夕方1往復)で各便とも滞在時間が5分程度、また土・日・祝日・正月三が日は運休であるため、観光用途としては利用が難しい。
隣の札所
[編集]参考文献
[編集]- 岡山県高等学校教育研究会社会科部会歴史分科会/編 『新版 岡山県の歴史散歩』 山川出版社 1991年 96-97ページ
- 現地説明板
脚注
[編集]- ^ 由加山蓮台寺 – 縁起
- ^ 由加山蓮台寺 - 由加山厄よけ不動
- ^ 菊慈童図屏風 - 倉敷市
関連項目
[編集]- 由加神社本宮
- 熊野神社 (倉敷市林)
- 柴田義董 - 50面の蓮台寺障壁画を描いている。