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痛ましの恋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
痛ましの恋
Cruel, Cruel Love
監督 ジョージ・ニコルズ
脚本 クレイグ・ハッチンソン
製作 マック・セネット
出演者 チャールズ・チャップリン
エドガー・ケネディ
ミンタ・ダーフィ
アリス・ダヴェンポート
グレン・カーヴェンダー
撮影 フランク・D・ウィリアムズ
配給 ミューチュアル・フィルム
公開 1914年3月26日
上映時間 16分(オリジナル)
9分(現存部分)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 サイレント映画
英語字幕
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Cruel, Cruel Love

痛ましの恋[1](Cruel, Cruel Love) は、1914年公開の短編サイレント映画キーストン社による製作で、監督はジョージ・ニコルズ英語版。1971年に映画研究家ウノ・アスプランドが制定したチャールズ・チャップリンのフィルモグラフィーの整理システムに基づけば、チャップリンの映画出演8作目にあたる[2][注釈 1]

日本語題名は、ほかに『恋のしごき』がある[2]

あらすじ

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ヘルパス卿(チャップリン)は娘(ミンタ・ダーフィ)に求愛するが、冷たく断られて失恋する。悲観したヘルパス卿は水をあおるが、水を毒と信じていたためありもしない断末魔の苦しみを味わうこととなる[3]

作品

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チャップリンがいわゆる「チャーリー英語版」ではない役柄を演じた作品の一つで、全体的な構成はメロドラマのパロディとなっている[3]。ノンフィクション作家で映画史家のテッド・オクダ英語版は、偽物の毒物の設定が1947年の『殺人狂時代』に応用されているとし、ヘルパス卿のキャラクターそのものも『殺人狂時代』の主人公アンリ・ヴェルドゥーの若いころのようだと述べている[4]

なお、この作品のオリジナルの上映時間は16分であるが、現存するのは約9分のみである[5][6]。一時は失われた作品の一つと考えられていた[7]

キャスト

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  • ヘルパス卿:チャールズ・チャップリン
  • ヘルパス卿の執事:エドガー・ケネディ英語版
  • 娘:ミンタ・ダーフィ
  • メイド:エヴァ・ネルソン
  • 医者:グレン・キャヴェンダー

脚注

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注釈

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  1. ^ 1914年製作、2010年発見の『泥棒を捕まえる人』を除く

出典

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  1. ^ #ロビンソン (下) p.443
  2. ^ a b #大野 (2007) p.253
  3. ^ a b #ロビンソン (上) p.159
  4. ^ #Ted Okuda pp.31-33
  5. ^ Charlie Chaplin's "Cruel Cruel Love" (1914)” (英語). Internet Archive - Moving Image Archive - Silent Films. The Internet Archive. 2013年5月3日閲覧。
  6. ^ Reviews & Ratings for Cruel, Cruel Love” (英語). Internet Movie Database. IMDb.com. 2013年5月3日閲覧。
  7. ^ #Ted Okuda p.43

参考文献

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  • チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』中野好夫(訳)、新潮社、1966年。ISBN 4-10-505001-X 
  • デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 上、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347430-7 
  • デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』 下、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347440-4 
  • 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会、2005年。ISBN 4-14-088141-0 
  • Charlie Chaplin at Keystone And Essanay: Dawn of the Tramp - Google ブックス
  • 大野裕之『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』日本放送出版協会、2007年。ISBN 978-4-14-081183-2 

外部リンク

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