白井恭弘
表示
白井 恭弘 (しらい やすひろ) | |
---|---|
居住 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 言語学 |
出身校 |
上智大学外国語学部卒業 カリフォルニア大学ロサンゼルス校博士課程修了 |
主な業績 | 第一・第二言語学習者のテンス・アスペクトの習得 |
プロジェクト:人物伝 |
白井 恭弘(しらい やすひろ)は、日本の言語学者。ケース・ウェスタン・リザーブ大学教授。専門分野は、第一・第二言語習得論(テンス・アスペクト)、言語教育。
人物
[編集]東京で生まれる。上智大学外国語学部英語学科卒業後、浦和市立高校教諭(在職中に早稲田大学専攻科英語英文学専攻修了)を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院にて修士課程(英語教授法専攻)、博士課程(応用言語学専攻)修了、Ph.D.(応用言語学)。
大東文化大学外国語学部英語学科助教授、カーネギーメロン大学現代語学科客員准教授、コーネル大学現代語学科助教授、同アジア研究学科准教授(tenured)、香港中文大学日本語研究学科客員教授・教授、ピッツバーグ大学教授・言語学科長などを経て、現職。言語科学会(JSLS)第3代会長。
現在は学術誌First Language の共同編集者、 International Review of Applied Linguistics in Language Teaching, Journal of Cognitive Science などの編集委員。
専攻は言語学(テンス・アスペクト)、言語習得論。[1]特に、生成文法による説明が主だったテンス・アスペクトの習得に対して、認知言語学的な説明を与え、いくつかの関連する仮説を提唱した。[2]
主張
[編集]- 誤った信念、差別、偏見などを解決するために、科学の成果を生かして「証拠に基づいた社会」(evidence-based society)を目指す必要があると主張している。[3]
- 言語習得に必要な最低条件を、「インプット+アウトプットの必要性」としており、それらさえあれば頭の中のリハーサルによって言語習得が行われるとしている。[4]
- 生成文法による言語習得理論に異を唱え、いくつかの代替する仮説を提唱している。
著作
[編集]単著
[編集]- 『外国語学習に成功する人、しない人 第二言語習得論への招待』(岩波科学ライブラリー) 2004年
- 『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』岩波新書 2008
- 『耳からマスター!しゃべる英文法』監修・著 (コスモピア) 2009年
- 『英語教師のための第二言語習得論入門』大修館書店 2012
- 『英語はもっと科学的に学習しよう』中経出版 2013
- 『ことばの力学 応用言語学への招待』岩波新書 2013
- Connectionism and second language acquisition (Routledge) 2019年 など多数
共著
[編集]- The acquisition of lexical and grammatical aspect (Mouton de Gruyter) 共著 2000年
- Handbook of East Asian Psycholinguistics: Japanese (Cambridge University Press) 共編著 2006年 など多数