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直接金修復法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

直接金修復法(ちょくせつきんしゅふくほう)とは、歯牙の修復において、を直接・緊密に充填する修復法[1]のこと。今の日本では、ほとんど選択されることのない修復法である。

特徴

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金修復および修復材料としての金箔の利点欠点について。

利点

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  • 表面が汚染されていない場合、常温で分子結合が起きる。
  • 加圧によって容易に溶接が可能。
  • 展延性によって辺縁封鎖性に優れている。
  • 十分な硬さを有している。
  • 唾液等で溶解せず、腐食もない。
  • 歯牙の変色が起きない。
  • 生体為害性がない。
  • 処置が短期間(ほとんどが1回)で済む。

欠点

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  • 金色が目立つ。
  • 熱伝導率が高すぎる。
  • 操作性が悪い。
  • 充填時に槌打することによって、痛みや不快感を与えることがある。

適応

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  • 初期齲蝕
  • 磨耗症

なお、金自体には歯質接着性を持たないため、便宜形態として起始点を形成する必要がある。

禁忌

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  • 広範囲に及ぶ齲蝕
  • 歯髄腔が大きいために、十分な窩洞形成ができないもの
  • 著しい咬耗症
  • ラバーダム防湿が難しい場合
  • 根未完成歯
  • 槌打に耐えられない患者

脚注

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  1. ^ 岩久ら, P.4

参考文献

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  • 『保存修復学21』監修 岩久正明河野篤千田彰田上順次(改訂版第1刷)、永末書店、2002年3月30日。ISBN 4-8160-1114-5 

関連項目

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