相馬拓也
表示
相馬 拓也(そうま たくや)は、日本の地理学者・民族学者。京都大学白眉センター特定准教授(野生動物研究センター受入)。ヒマラヤ保全協会 (Institute for Himalayan Conservation: IHC) 会長[1]。
人物情報 | |
---|---|
生誕 | 日本・東京都 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院 早稲田大学 カッセル大学 |
学問 | |
研究分野 |
地理学 人文地理学 文化人類学 地域研究 |
研究機関 | 京都大学 |
学位 | 農学博士 |
学会 |
生き物文化誌学会 日本文化人類学会 人文地理学会 ヒトと動物の関係学会 日本地理学会 |
主な受賞歴 | 日本地理学会賞 |
経歴
[編集]東京都で生まれた。早稲田大学で学び、卒業。英国・ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)に留学し、修士課程を修了。早稲田大学大学院に進み、博士後期課程を満期退学。カッセル大学で農学博士号を取得。
カッセル大学エコロジー農学部客員研究員となり、モンゴル西部のバヤン・ウルギー県やホブド県、ネパール等で長期フィールドワークに従事。2016年4月、早稲田大学高等研究所助教となった。2019年8月、筑波大学助教に転じた。2020年2月より京都大学白眉センター特定准教授。
研究内容・業績
[編集]モンゴル西部アルタイ山脈および中央アジア~ヒマラヤの農耕・牧畜社会を中心とした人文地理学、生態人類学、動物行動学、民族鳥類学、ヒトと動物の関係誌(HAI)を専門とする[2]。
著書
[編集]- 単著
- "Human and Raptor Interactions in the Context of a Nomadic Society: Anthropological and Ethno-Ornithological Studies of Altaic Kazakh Falconry and its Cultural Sustainability in Western Mongolia" カッセル大学出版 2015[3]
- 『鷲使い《イーグルハンター》の民族誌:モンゴル西部カザフ騎馬鷹狩文化の民族鳥類学』ナカニシヤ出版 2018[4]
- 『草原の掟:西部モンゴル遊牧社会における生存戦略のエスノグラフィ』ナカニシヤ出版 2022[5]
- 『遊牧民、はじめました。: モンゴル大草原の掟』光文社新書 2024
- 共編著
- 『移動する人々:多様性から考える』(立教大学異文化コミュニケーション学部叢書 Ⅱ) 晃洋社 2019[6]
- 『ユーラシアの考古学:髙濱秀先生退職記念論文集』六一書房 2014[7]
- 『鳥と人間をめぐる思考:環境文学と人類学の対話』野田研一・奥野克巳編、勉誠出版 2016
- 『ヒマラヤ山脈にアグロフォレストリー国際協力の可能性を探る:ネパールでの植林・果樹栽培によるコミュニティ開発の経験から』(筑波大学公開講演会シリーズ) 相馬講演、梶山祐治編集 2021
- 『鷹狩の日本史』福田千鶴・武井弘一編、勉誠出版 2021
- テレビ・メディア
- NHKドキュメンタリー番組『地球イチバン:地球最古のイーグルハンター』(1月29日総合22:00~22:50放送)制作協力[8]
- 「研究の魅力を映し出す”鏡”プロジェクト」(KyotoU channel)
- その他
- 「気象災害「ゾド」と向き合うモンゴル遊牧民の暮らしから、これからの防災・減災を学ぶ」(読売新聞Waseda Online 2018年10月)[9]
- 「人類と猛獣の意外な関係:イヌワシ、ユキヒョウ、オオカミと共生するモンゴル遊牧民の底ヂカラ」(読売新聞 Waseda Online 2019年12月)[10]
- 「ノートがいざなう異国の旅」京都新聞文化会議・ソフィア
外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ “ヒマラヤ保全協会”. ヒマラヤ保全協会. 2020年2月15日閲覧。
- ^ “Takuya Soma”. www.amazon.co.jp. 2020年2月15日閲覧。
- ^ Soma, Takuya (2015). Human and raptor interactions in the context of a nomadic society anthropological and ethno-ornithological studies of Altaic Kazakh falconry and its cultural sustainability in Western Mongolia. Kassel: Universitätsbibliothek Kassel. ISBN 978-3-86219-565-7. OCLC 931869798
- ^ 『鷲使い《イーグルハンター》の民族誌-モンゴル西部カザフ騎馬鷹狩文化の民族鳥類学』Takuya SOMA, 相馬 拓也、ナカニシヤ出版、京都、2018年2月。ISBN 978-4-7795-1256-8。OCLC 1028133244 。
- ^ 『草原の掟―西部モンゴル遊牧社会における生存戦略のエスノグラフィ』ナカニシヤ出版、2022年1月。
- ^ 『移動する人々:多様性から考える』ishii, masako, 1968-, Nakagawa, Osamu, 1971-, Caprio, Mark, 石井 正子, 1968-, 中川 理, 1971-、晃洋書房、Kyōto、2019年3月。ISBN 978-4-7710-3150-0。OCLC 1101858847 。
- ^ 『中央ユーラシアの考古学』Fujikawa Shigehiko, 藤川 繁彦、同成社、東京、2014年2月。ISBN 4-88621-177-1。OCLC 122852298 。
- ^ 日本放送協会. “地球イチバン ミニ「世界最古のイーグルハンター モンゴル」”. NHK 番組表. 2020年2月15日閲覧。
- ^ “教育×WASEDA ONLINE”. yab.yomiuri.co.jp. 2020年2月15日閲覧。
- ^ “教育×WASEDA ONLINE”. yab.yomiuri.co.jp. 2020年2月15日閲覧。