矢島鈞次
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矢島 鈞次(やじま きんじ、1919年9月19日 - 1994年5月26日)は、日本の経済思想史家。東京工業大学名誉教授。
人物・経歴
[編集]京都府出身。1942年東京商科大学(現一橋大学)経済学科卒[1]。上田辰之助ゼミ出身[2]。文部省在外研究員、北京大学講師を経て、1953年東京学芸大学助教授、1966年教授、1968年東京工業大学教授[1]、1980年定年退官[2]、名誉教授[1]、国際事情研究センター設立、同所長[2]、1982年青山学院大学教授[1]、1993年東京工業大学博士(学術)[3]。教え子に山本忠通元国際連合事務総長特別代表など[4]。
著書
[編集]- 『新中國の思想と展望』中文館書店 1947
- 『「資本主義精神論争」序説』東京学芸大学研究報告 ; 第6集別冊4 1955
- 『ケインズ動学入門 : 現代経済学への道』春秋社 1965
- 『新しいミクロ経済学 : 現実と理論のやさしい分析』春秋社 1969
- 『社会科学の危機 : 新しい社会科学の原点を求めて』春秋社 1970
- 『テクノミスト宣言 : 未領域科学への挑戦』ダイヤモンド社 1971
- 『就職拒否宣言 : ベンチャー・ビジネスマン入門』三崎書房 バニーブックス 1971
- 『ベンチャ-ビジネス入門 : 新独立意識論』三崎書房 misaki books 1972
- 『現代経済教室』ダイヤモンド社 エグゼクティブ・ブックス 1974
- 『企業は若者と共存できるか』寺門克共著 新評論 1974
- 『現代企業の経営指標』日本生産性本部 1974
- 『革命中国に何が起きているか』評論 1975
- 『増補版 企業は若者と共存できるか』寺門克共著 新評論 1975
- 『現代の国際環境』倉前盛通共著 春秋社 現代社会科学叢書 1976
- 『革新経済か自由経済か : このままでは日本経済は滅びる』日本経済通信社 NKTビジネス 1976
- 『韓国経済の挑戦 : 三星企業集団にみるそのエネルギーの秘密』日本経済通信社 NKTビジネス 1977
- 『報道されなかった中国』小貫範子共著 高木書房 1978
- 『調査とデ−タが証す台湾経済のすべて』日本経済通信社 1979
- 『台湾経済のすべて : 調査とデータが証す』日本経済通信社 1979
- 『新聞がふれない中国の素顔』日本経済通信社 1981
- 『新聞がふれない中東の情勢』日本経済通信社 NKビジネス 1982
- 『動き出した!アメリカの"葛藤"戦略 : 日本と世界を狙う恐るべき罠』太陽企画出版 1983
- 『ドルによる世界支配戦略 : その恐るべき官民政経一体作戦の実態 : アメリカン・コンフィデンシャル』プレジデント社 1984
- 『21世紀への中国の選択 : 資本主義と社会主義のはざまで』中央経済社 1985
- 『最新台湾経済のすべて』日本経済通信社 1986
- 『日本経済への脅威=韓国財閥なぜ強いか,これからどう動くか』日本実業出版社 1986
- 『円高につづく日本経済第3の衝撃 : 「したたかな商売人」米・ソの戦略構図』日本経済通信社 1986
- 『これからの10年間 ユダヤ・プロトコール超裏読み術 : あなたに起こるショッキングな現実』青春出版社 プレイブックス 1986
- 『近代経済学入門』春秋社 1986
- 『最新韓国経済のすべて』日本経済通信社 1987
- 『アメリポンの国際戦略 : 1990年代をリードするのはアメリカ+日本だ』日本経済通信社 1987
- 『決断の条件 : 韓国・三星グループ総帥・季秉喆からビジネスマン諸君へ』本教文社 1988
- 『日本が世界地図から消える日 : INF全廃・新デタントで始まった「日本切り捨て」戦略』日本経済通信社 1988
- 『「超国家」-世界を操る新しい力 : 日本人に見えない世界の真実』太陽企画出版 1988
- 『「平成」日本の命運 : 米ソ合作の"日本いじめ"戦略』日本経済通信社 1989
- 『1990年代日本の決断 : 変身しなければ生き残れない「世界新時代」が来る』経済通信社 1989
- 『「米ソ蜜月」の仮面を剥ぐ : 国際事情研究センター・レポート』日本経済通信社 1990
- 『世界新秩序と米ソ連合の反撃 : 1992年以降の 新デタント戦略に復権を賭ける米ソの野望』日本文芸社 1990
- 『日本の危機を読む : 情報化と国際化のつきつけるもの』社会経済国民会議・情報化対策国民会議 1990
- 『アメリカ一極支配と新太平洋戦略 : このままでは日本は世界から見放される』日本文芸社 1991
- 『激変の近未来予測これからの東アジア情勢 : 国際事情研究センター・レポート論』日本経済通信社 NKビジネス 1992
- 『これからの東アジア情勢 : 激変の近未来予測』日本経済通信社 1992
- 『十字軍と黒死病 : 資本主義黎明史』同文館出版 1993
- 『ドイモイの国ベトナム』窪田光純共著 同文舘出版 1993
- 『新ドイモイの国ベトナム』窪田光純共著 同文舘出版 1994
- 『1666年ロンドン大火と再建』同文舘出版 1994
編著
[編集]- 『ほんとうの世界を見る眼』日本経済通信社 1984
- 『新聞がふれないウソの世界真実の世界』日本経済通信社 1986
- 『社会党で日本は大丈夫か』日本経営者団体連盟広報部 1989
- 『21世紀へのメルクマール : 激変する世界情勢・その示唆する前途』日本経済通信社 1990
- 『現代社会の経済学』同文館出版 1990
- 『新自由主義の政治経済学』同文館出版 1991
編集
[編集]- 『新しい産業構造 : その政策と転換のシナリオ』加藤寛共編 民主社会主義研究会議 民社研叢書 1975
- 『経済の安全保障』民主社会主義研究会議 民社研叢書 1976
- 『経済をどう理解するか』阿部統共編 千曲秀版社 1976
- 『貿易戦争』高木書房 1978
- 『図解経済学』千曲秀版社 1978
- 『日本の宿題 : 80年代地球社会を生きる知恵』千曲秀版社 1979
- 『いま地球は回っているか』小貫範子共編 弘済出版社 1981
- 『続・いま地球は回っているか』小貫範子共編 弘済出版社 1981
- 『だれが地球を壊すのか : 国際政治経済入門』新開徹夫共編 弘済出版社 1982
- 『アメリカの裏戦略を読む』新開徹夫共編 ダイヤモンド社 1983
- 『日米は運命共同体なのか : マスコミが知らない国際情報徹底解明』新開徹夫共編 ダイヤモンド社 1983
- 『アメリカ対ソ連超大国の裏戦略を読む』新開徹夫共編 ダイヤモンド社 1984
- 『日本が再び孤児になる日 : 米ソ・パワーゲームの地政学』グリーンアロー出版社 1984
監修
[編集]- 『住宅革命進行中:積水科学ーハイムに賭けるフロンティア集団』弘済出版社 1979
- 『われら反骨の棟梁』弘済出版社 1980
翻訳
[編集]- リチャード・A.バイラス『ミクロ経済学 : 図解による分析』好学社 1969
- ジョン・ウッドワード『新しい企業組織 : 原点回帰の経営学』中村寿雄共訳 日本能率協会 1970
- 連邦準備制度理事会『アメリカ連邦準備制度 : 金融メカニズムの解明』春秋社 1971
- アレクサンダー, ケンプ, リプティンスキー編『ビジネス・エコノミスト』篠塚慎吾共訳 好学社 1971
- ネルソン, ペック, カラチェク『技術開発と公共政策』中村寿雄共訳 好学社 1972
- ジェームス・トービン『インフレと失業の選択 : ニュー・エコノミストの反証と提言』篠塚慎吾共訳 ダイヤモンド社 ダイヤモンド現代選書 1976
- 季天民『中国共産党史 劉少奇伝 : 鄧小平に未来はあるか』千曲秀版社 1979
- W.ヴェディゲン『現代の経済政策原理 : 社会的市場経済の理念と政策』渡部茂共訳 春秋社 現代社会科学叢書 1979
- ジョン・ロールズ『正義論』紀伊国屋書店 1979
- ノーマン・P.バリー『ハイエクの社会・経済哲学』春秋社 1984
- リチャード・A.バイラス, フランク・J.アレシオ『図解マクロ経済学』好学社 1980
- フリードリヒ・ハイエク『法と立法と自由 1』水吉俊彦共訳 春秋社 1987
- フリードリヒ・ハイエク『ルールと秩序』水吉俊彦共訳 春秋社 1998
脚注
[編集]- ^ a b c d 矢島 鈞次(読み)ヤジマ キンジ20世紀日本人名事典
- ^ a b c 経済を考える場 ― 一橋と蔵前 ― 東京工業大学名誉教授・国際事情研究センター所長 矢島鈞次[橋問叢書 第十号]一橋の学問を考える会(s57=1982・06・28)
- ^ 資本主義黎明史のなかにおけるロンドン大火の実態と再建に関する研究 矢島, 鈞次, 1919-1994 ヤジマ, キンジ
- ^ 大学で遊び覚え2年留年 仕事人秘録 安川電機会長 津田純嗣氏(5)2020/3/12付日本経済新聞 電子版