石井菜穂子
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石井 菜穂子(いしい なおこ、1959年 - )は、日本の財務官僚。財務省副財務官等を経て、2019年に退官し、地球環境ファシリティ事務局長に就任。
経歴
[編集]東京都出身。松濤幼稚園、学習院初等科、学習院女子中・高等科を経て、1981年東京大学経済学部卒業、大蔵省入省。理財局国債課に配属[1]。ハーバード大学国際問題研究所研究員、国際金融局調査課係長、国税庁国際業務室課長補佐、弘前税務署長、主税局総務課長補佐(広報)兼主税局調査課長補佐(内国調査)[2]、IMF政策審査局エコノミスト、国際局、ハーバード大学国際開発研究所研究員、世界銀行東アジア局(ベトナム担当)、金融庁証券取引等監視委員会特別調査課長、財務省国際局開発機関課長、世界銀行スリランカ担当局長、2006年「長期経済成長を支える制度に関する研究」で東大博士 (国際協力学)。2010年 副財務官。2010年 地球環境ファシリティ(GEF)の統括管理責任者(CEO)兼任議長。
2019年3月31日財務省大臣官房付、退官。2019年4月1日地球環境ファシリティ事務局長[3]。
2020年8月、東京大学理事、未来ビジョン研究センター教授、グローバル・コモンズ・センター ダイレクター[4]。
1990年『政策協調の経済学』でサントリー学芸賞受賞[5]。
著書
[編集]- 『政策協調の経済学』日本経済新聞社、1990
- 『長期経済発展の実証分析 成長メカニズムを機能させる制度は何か』日本経済新聞社 2003
- 共著
- 『日米経済論争 「言いわけ」の時代は終わった』竹中平蔵共著 ティビーエス・ブリタニカ 1988
- 翻訳
- P.R.クルグマン, M.オブズフェルド共著『国際経済 理論と政策』全2巻 竹中平蔵,松井均,浦田秀次郎,千田亮吉共訳 新世社 1990
- ジェフリー・サックス,フィリップ・ラレーン『マクロエコノミクス』伊藤隆敏共訳 日本評論社 1996
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ 『東京大学』河出書房新社、1982年発行、112頁
- ^ 『職員録 第1部』大蔵省印刷局、1990年発行、500頁
- ^ 国家公務員法第106条の25第2項等の規定に基づく国家公務員の再就職状況の公表平成31年4月1日~令和2年3月31日内閣官房
- ^ “石井 菜穂子 | 東京大学未来ビジョン研究センター”. ifi.u-tokyo.ac.jp. 2023年9月14日閲覧。
- ^ 『長期経済発展の実証分析』著者紹介