石川松太郎
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石川 松太郎(いしかわ まつたろう、1926年4月20日 - 2009年5月26日)は、日本の教育学者である。
東京出身。東京文理科大学卒業。和洋女子大学教授、図書館長、日本女子大学教授を経て、昭和女子大学大学院講師を務めた。父は石門心学研究の石川謙。父のあとを継ぐように日本教育史の研究に志す。江戸時代の寺子屋の研究や、そこで使われた往来物と呼ばれる教科書類の研究に力を注ぎ、謙堂文庫と称する、往来物などのコレクションは、近世往来物集成として刊行されるにいたった。
また、時代劇などでの寺子屋が登場する場面などでの、時代考証の指導をすることもあった(NHK『寺子屋ゆめ指南』など)。
なお、謙堂文庫の往来物コレクションは、没後は東京書籍の運営する東書文庫に移管され、その他の近世期の和書は横浜国立大学の図書館に寄贈された。
日本家政学会食文化研究部会では、石川松太郎賞を制定し、新進研究者を表彰している。
著書
[編集]- 『教育史に関する文献目録並に解題』大日本雄弁会講談社 1953
- 『藩校と寺子屋』教育社歴史新書 1978
- 『往来物の成立と展開』雄松堂出版 1988
共編著
[編集]- 『日本教科書大系 往来編』全15巻 別巻2 石川謙共編 講談社 1967-77
- 『日本の家庭教育』石川謙共著 大日本女子社会教育会 1969
- 『日本子どもの歴史 武士の子・庶民の子』直江広治共編 第一法規出版 1977
- 『日本教育史』著者代表 玉川大学出版部 1987
- 『教育の歴史 日本における教育の歩みを中心に』編著 放送大学 1991
- 『人づくり風土記 江戸時代』全45巻 稲垣史生,加藤秀俊共編纂 農山漁村文化協会 1994-97
- 『教育の歴史 近現代の教育を中心に』改訂版 編著 放送大学 1995