石果 (芸術家)
シ・ゴ 石 果 | |
|---|---|
| 生誕 |
1953年7月（71歳） 中華人民共和国陝西省西安市 |
| 出身校 | 西安美術学院 |
| 職業 |
美術家 水墨画家 |
| 活動期間 | 1977 - |
| 代表作 |
「古流厚土」 「互渗」 「饕餮」 |
| 親 |
|
石 果（シ・ゴ、ローマ字：Shi Guo; 1953年〈昭和28年〉7月 -）は、実験的な中国水墨画で知られる中国の美術家[1][2][3] 。父は、中国の伝統的な絵画家の石魯（英語: Shi Lu） [2][4][5]。
経歴
[編集]生い立ち
[編集]石果は1953年に陝西省西安市で生まれた[5][6]。1970年に17歳で、父である石魯から伝統的な中国絵画と書法を学び始め、石魯は著名な現代中国の画家であった[2][4]。1977年、西安美術学院の中国画学部に入学し、1982年に卒業した[7][8]。
1980年代
[編集]1982年から1985年まで、西安市文学芸術連合会の芸術担当官を務めた[8]。1985年、広東省珠海市文学芸術連合会に雇われ、珠海画院を設立し、同年に中国美術家協会（英語: China Artists Association）の会員となった[8]。1986年から1989年まで、珠海画院の副院長を務めた[7]。
1990年代
[編集]1990年代以降、現代中国の「実験水墨」の研究と創作に関与しており[9][10][11]、このスタイルの創始者の一人でもある[12][13]。1994年、珠海市美術家協会で活動し、理論部門の部長および珠海美術新聞の編集長を務めた。1995年にはフリーランスの画家として独立した[7]。アメリカ合衆国に渡り、芸術活動に従事し、1年間の研究旅行を行った[7]。
2000年代以降
[編集]2004年から、西安美術学院の中国画学部で「実験水墨」の授業を担当した[10][11]。同じ年には北京理工大学珠海学院の芸術教育・研究部門の部長および准教授に任命された[10][11]。彼は2004年の「珠海年度文化人物」に選出された[6]。2005年から2016年まで、北京理工大学珠海学院のデザイン・アート学部の教授兼学部長を務めた[10][11]。2016年に退職し、現在は「後果山人」と「八大山人」の雅号で知られるフリーランスの芸術家として活動している。
個展
[編集]- 2001年、石果実験水墨芸術展（珠海・珠海教育学院）
- 2004年、石果倉新作展（珠海・アーティスト第九倉庫）
グループ展
[編集]- 1980年、全国第二回青年美術展（中国北京・中国美術館）
- 1989年、現代中国水墨新人賞大展（中国北京・中国美術館、中国香港・中華文化促進センター、中国台北・雄獅美術画廊）
- 1996年、帰郷：中国現代実験水墨画連展（アメリカ・サンフランシスコ RIM画廊）
- 1997年、第十二回アジア国際美術展（マカオ・マカオ芸術センター）
- 1998年、第十三回アジア国際美術展（マレーシア・クアラルンプール美術館）
- 1999年、第十四回アジア国際美術展（日本・福岡アジア美術館）
- 2001年、水墨実験２０年展（中国広州・広東美術館）
- 2001年、百年中国画展（中国北京・中国美術館）
- 2002年、水墨新紀元・現代水墨画両岸交流展（中国台北・国父記念館・観想芸術センター）
- 2005年、韓・中現代水墨交流展（韓国・ソウル市立美術館）
- 2008年、中国文化部主催「墨非墨—中国現代水墨招待展」（中国深圳・深圳美術館、アメリカ・フィラデルフィア博物館）
- 2016年、水墨東方-中国現代水墨イタリア展（イタリア・フィレンツェ・ダバッソ城）
- 2017年、水墨東方-中国現代水墨アメリカ展（アメリカ・ニューヨーク市中国美術館）[7]
- 2018年、2018年広東中国画-中国国家画院展（中国北京・中国国家画院美術館）
- 2024年、水墨文章（第八回）現代水墨研究シリーズ展——溪山清遠の現代論理（中国武漢・武漢美術館）
書籍
[編集]- 1980、全国第二回青年美術展：三等賞
- 1984、第六回全国美術作品展：優秀作品賞
- 1989、現代中国水墨新人賞大展：佳作賞
- 1995、《江蘇画刊》20周年展：作品賞
- 2004、“2004珠海年度文化人物”
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Suyimeng, Wang; Safrizal Bin, Shahir (2024-06-05). “Rethinking The Development Of Chinese Ink And Wash Painting In China After 1985: The Emergence, Evolution And Significance Of Contemporary Chinese Ink And Wash Painting In China”. Educational Administration: Theory and Practice 6 (30): 1015–1025.
- ^ a b c Zhang Cziráková, Daniela (2020) (英語). Breaking the Ink: Abstract Ink Art in Mainland China. Slovakia: Bratislava: VEDA, Publishing House of the Slovak Academy of Sciences (2021-05-20発行). pp. 147, 150, 151, 158, 174. doi:10.31577/2020-978-80-224-1841-6. ISBN 978-80-224-1841-6
- ^ 郭雅希 (2008年11月11日). “中国実験水墨発展考察報告” (中国語). 芸術档案 (www.artda.cn). 2024年7月21日閲覧。
- ^ a b “石魯多幅書画写生捐贈国博《石魯全集》刊行予定”. 半月談. People's Daily (2014年8月26日). 2024年7月15日閲覧。
- ^ a b “作者紹介 - 広東美術館”. Guangdong Museum of Art (2007年8月21日). 2024年7月15日閲覧。
- ^ a b c d “画家資料 - 石果”. People's Painter Network. 2024年7月15日閲覧。
- ^ a b c d e 中国美術報 (2017年11月11日). “芸術家：水墨東方——中国当代水墨美国展（二）石果、鄒明、張立柱、刘子建”. Sohu 2024年7月17日閲覧。
- ^ a b c “芸術家簡介 - 石果”. 卓克芸術网 (zhuokearts.com). 2024年7月24日閲覧。
- ^ 張羽 (2006年12月5日). “Ink and Wash is a Kind of Spirit” (英語). 雅昌藝術网. 2024年7月21日閲覧。
- ^ a b c d 过国亮 (2010年6月25日). “石果：特区遊蕩的芸術符号”. 99 Art Network. 2024年7月17日閲覧。
- ^ a b c d 过国亮 (2010年6月25日). “石果 特区遊蕩的芸術符号”. 南方都市新聞 2024年7月17日閲覧。
- ^ 皮道堅 (2016年11月14日). “美術評論：我所知道的"実験水墨"运動始末”. 中国文藝評論家協會. 2024年7月15日閲覧。
- ^ 張羽 (2018年12月24日). “張羽：對皮道堅"我所知道的'実験水墨'运動始末"一文的更正与補充”. 雅昌藝術网. 2024年7月21日閲覧。
- ^ 石果 (November 1999) (中国語). 黑白史・中国当代実験水墨 1992―1999 [History of Black and White: Experimental Ink Painting in China, 1992-1999]. 湖北美術出版社. ISBN 978-7-5394-0902-3
- ^ 石果 (1999) (中国語). 石魯画論 [Painting Theory of Shi Lu]. 河南人民出版社. ISBN 978-7-215-04258-2