磁性フォトニック結晶
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磁性フォトニック結晶(じせいフォトニックけっしょう、英: magnetophotonic crystal)とは、フォトニック結晶に磁性材料を使用したものを指す。MPCと略称される。
原理・構造
[編集]異なる屈折率を持つ2種類以上の材料が、光の波長スケールで周期的に配列された構造物は、フォトニック結晶 (PC) と呼ばれている。フォトニック結晶は、
などの特徴を有している[1]。
磁性フォトニック結晶は、誘電体多層膜で磁性体を挟んだ構造をしており、この欠陥層によりフォトニックバンドギャップ内に局在モードが発現する。この現象に起因し、磁性フォトニック結晶は、
- 高い透過率を有しつつ磁気光学効果を増大する。
- 磁化誘起第二次高調波発生 (MSHG) を生じる。
- 光の磁界制御が可能になる。
などの特徴を有している[1]。
実際、欠陥層に透明な磁性体である Bi:YIG を用いた構造の作製、評価を行った結果、高い透過率を有しつつ単層膜の約10倍という大きなファラデー回転角の増大が確認されている[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c 豊橋技術科学大学 電気・電子工学系 先端スピン・エレクトロニクス研究室(井上研究室). “1次元磁性フォトニック結晶”. Research. 2012年7月18日閲覧。
関連項目
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