礫川浮世絵美術館
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礫川浮世絵美術館 | |
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施設情報 | |
専門分野 | 浮世絵版画 |
収蔵作品数 | 2000点弱(2000年時) |
館長 | 松井英男 |
開館 | 1998年11月28日 |
閉館 | 2014年3月休館(事実上の閉館) |
所在地 |
〒112-0002 東京都文京区小石川1-2-3 小石川春日ビル5F |
位置 | 北緯35度42分32秒 東経139度45分07秒 / 北緯35.70889度 東経139.75194度座標: 北緯35度42分32秒 東経139度45分07秒 / 北緯35.70889度 東経139.75194度 |
外部リンク | http://homepage2.nifty.com/3bijin/ |
プロジェクト:GLAM |
礫川浮世絵美術館(こいしかわうきよえびじゅつかん)は、東京都文京区小石川にあった浮世絵版画専門の美術館である。2014年3月をもって休館(事実上の閉館)した[1]。
概要
[編集]1998年11月に開設された。コレクションを作ったのは、館長を務める元杏林大学医学部教授の松井英男(医学博士)である。収集のきっかけは、松井がシカゴのイリノイ大学に客員講師として赴任している時、ピカソや印象派の絵を見にシカゴ美術館に行った時のことである。その日本美術部の展示室に、飛鳥・奈良の仏教美術でも、平安時代の貴族美術や、鎌倉・室町の武家美術でもない、江戸時代の庶民文化にすぎない浮世絵版画が展示されているのを見て、大きなカルチャーショックを感じたのが契機になったという。医学者として外国の学会などに参加する傍ら、夫人とともに浮世絵を収集していった。特に戦前から軟派物を出版し、当局の弾圧に抵抗した有光書房の主・坂本篤の春画コレクションを入手したことは、以後の収集に決定的な影響をもたらしたという。松井は初摺りにこだわり、先入観なしに理由はよく分からないがどうしても買いたいと思い、一度冷静になった後、それでも欲しいと感じたものを集めていった。
所蔵されている2000点もの浮世絵から毎月数十の浮世絵を掛け替えて展示していた。閉館後、コレクションは売却されたという[2]。
所蔵作品
[編集]参考文献
[編集]- 展覧会監修鈴木重三 『松井コレクション 逸品にみる浮世絵250年』展図録、礫川浮世絵美術館 日本経済新聞社発行、1998年
- 松井英男 「美術館紹介 礫川浮世絵美術館」 (『浮世絵芸術』134号、国際浮世絵学会、2000年)
- 松井英男 『浮世絵の見方 --芸術性・資料性を正しく理解する』 誠文堂新光社、2012年8月、ISBN 978-4-416-81177-1
脚注
[編集]- ^ 太田記念美術館サイト
- ^ 日野原健司 「美術館案内vol.22 太田記念美術館―日本を代表する浮世絵専門の美術館」『聚美』VOL.22、2017年1月20日、聚美社、p.75、ISBN 978-4-05-611161-3。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 礫川浮世絵美術館 - archive.today(2013年1月4日アーカイブ分)