社会的排除ユニット
社会的排除ユニット(しゃかいてきはいじょユニット、Social Exclusion Unit、 SEU) とは、イギリス政府配下の部局の一つ[1]。日本語では社会的排除防止局、社会的排除対策室とも訳される[2]。
ブレア政権下において、1997年に内閣府 (Cabinet office) 内に設置[2]。2002年に副首相府 (ODPM:Office of the Deputy Prime Minister) に移管。なお、副首相府は2006年5月5日に地域社会・自治省 (DCLG:Department for Communities and Local Government) に改称された。
社会的排除の原因となる諸問題への対策として行政サービス改善に関する省庁横断的な取組みを行う機関。
1997年、社会的排除ユニット
[編集]1997年12月8日に設立されたSEUは、社会的排除を次のように定義している。
"A shorthand label for what can happen when individuals or areas suffer from a combination of linked problems such as unemployment, poor skills, low incomes, poor housing, high crime environments, bad health and family breakdown"[3]
個人や地域らの複合的つながりに問題を抱えるとき、それに関連して起こる問題の略称、たとえば失業、スキル不足、低所得、住宅不足、高犯罪率の環境状態、健康状態の悪化、家庭の崩壊など。
SEUは社会政策の多くの分野で50を超えるレポートを公開した。調査対象には路上生活者、十代の出産、メンタルヘルス、高齢者などがあった。
脚注
[編集]- ^ 「若年就業対策としての「14歳の就業体験」支援」『ESRI Discussion Paper Series No.100』、内閣府経済社会総合研究所、2004年4月。
- ^ a b 菊地 英明「排除されているのは誰か?--「社会生活に関する実態調査」からの検討 (特集 社会的排除と社会的包摂 理論と実証)」『季刊社会保障研究』第43巻第1号、国立社会保障・人口問題研究所、2007年、4-14頁、NAID 40015526854。
- ^ “Social exclusion: the issue explained” (英語). The Guardian. (2002年1月15日)