神のいつくしみへの祈りの花束
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神のいつくしみへの祈りの花束(かみのいつくしみへのいのりのはなたば)は、聖ファウスティナ・コヴァルスカによって始められたカトリック教会の祈り[1][2]。神のいつくしみのチャプレット、慈しみのチャプレットとも呼ばれる。「神のいつくしみへの礼拝」と云われる信心業に属する[3]。
チャプレットを用いて祈るのが特徴であるが、ロザリオを用いて祈ることもできる[4]。
神のいつくしみのチャプレット(神のいつくしみへの祈りの花束)
[編集]- 初めに主の祈り、アヴェ・マリアの祈り、信仰宣言を1回ずつ唱える。
- 主の祈りの珠で次の言葉を1回唱える
永遠の父よ、私たちと全世界のすべての罪のあがないのために、あなたの最愛の子、私たちの主イエス・キリストのおん体とおん血、ご霊魂と神性をみ前に捧げます。 — [5]
- アヴェ・マリアの祈りの珠で次の言葉を10回唱える。
イエスの痛ましいご受難によって、私たちと全世界にいつくしみを注いで下さい。 — [5]
- 以上を5連唱えたら、最後に次の言葉を3回唱える
聖なる神、聖なる全能の神、聖なる永遠の神よ、私たちと全世界を憐れんで下さい。 — [5]
キリストの約束
[編集]ファウスティナはこの信心について、キリストが次のように語ったと日記に記している。
司祭はこの祈りを最後のより所として罪人に与える。最も罪深いひとであっても、この祈りの花束を一回でも唱えれば、私の限りないいつくしみから恵みが与えられる。私は、全世界に私のいつくしみを知って欲しい。私のいつくしみに信頼する人々に、想像もつかない恵みを与えたい。 — [8]
脚注
[編集]- ^ Pope John Paul II. “Homily for Faustina at Vatican website ”. 20 June 2018閲覧。
- ^ ライル 2010, p. 40-41.
- ^ Roesch, Joe (2014年). “Is Divine Mercy for All Christians?”. Marian Fathers of the Immaculate Conception of the B.V.M. 20 June 2018閲覧。 “However, all Christians can agree that we are redeemed through the death of Christ on the cross. There is no reason, therefore, why all Christians could not pray the Chaplet of Divine Mercy, since it focuses on our redemption in Christ.”
- ^ “The Chaplet”. The Divine Mercy Society of the Anglican Church. September 22, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。20 June 2018閲覧。 “The Chaplet below is the Universal Anglican Church version and may be recited using either the Universal Anglican Church prayer beads or the Roman Catholic rosary.”
- ^ a b c ライル 2010, p. 63.
- ^ ファウスティナ 2011, p. 321 - 754.
- ^ ライル 2010, p. 41.
- ^ ファウスティナ 2011, p. 299-300 - 687.
参考文献
[編集]- ショーン・マリア・ライル『神のいつくしみへの礼拝―イエスよ、あなたに信頼します』聖母の騎士社、2010年12月1日。ISBN 978-4882163237。
- ファウスティナ 著、ユリアン・ルジツキ/相原富士子 訳『聖ファウスティナの日記―わたしの霊魂における神のいつくしみ』聖母の騎士社、2011年10月5日。ISBN 978-4882163312。