秋山勝彦
秋山 勝彦(あきやま かつひこ、1959年4月11日 - )は、日本の音楽家。
来歴
[編集]1979年1月1日、大学浪人中に平沢進らとP-MODELを結成。元々前身バンドであるMANDRAKEのファンであり、後期にはローディーとして出入りしていた。
1980年11月、P-MODELを脱退。
1982年、日本大学歯学部に入学するも、1985年に中退。
1983年、LIZARDのモモヨ(管原庸介)とのユニット「夢幻会社」を結成。
1989年、泉水敏郎らとHERE IS EDENを結成。翌年には三宅裕司のいかすバンド天国に出演。
1990年、ことぶき光などとともに平沢進のソロ活動にサポートで参加。翌年、P-MODELの解凍(活動再開)と共にキーボーディストとして復帰。1993年にP-MODELの“待機”に伴い脱退。
1998年にHERE IS EDENは解散。その後は本名もしくは「after the rain」名義でソロ活動。
2010年、当時放送されていたかきふらい原作のアニメ作品「けいおん!」に自身の名がモデルのキャラが登場していた事から、田井中律のドラムスティックを購入しブログに掲載。
2018年より秋山×藤掛Duo”Radical Will名義でTwitterを開始したが2019年8月にアカウントが凍結。その後に再度開設し、akiyama名義でTwitterを開始、ソロライブなどの告知なども行っている。
人物
[編集]P-MODEL結成前に阿媚叫喚というバンドでキーボードを担当していたが、P-MODEL加入にあたり、キーボードの続投を求めた田中靖美の意向で未経験のベースを担当することになった。その後平沢ソロのサポートやHERE IS EDEN、亀有タワーズではギターを担当し、ソロ活動では全ての楽器を一人で演奏するマルチプレイヤーとなっている。
HERE IS EDENまでは派手なライブパフォーマンスを好み、平沢のサポートや解凍期のP-MODELに於いてもマラカスを持って半裸で踊り狂う、ステージ中を動き回る、曲の最後にシンセを蹴飛ばすといった奇天烈な事をしていた。
80年のP-MODELの脱退について、平沢進は「ステージに向かう姿勢に大きな隔たりが出てきた」と話しており、本人も「調子に乗っていたらクビになった」と話している。この頃P-MODELは過熱するテクノポップブームへの危機感を持った平沢・田中の意向で、音楽性やパフォーマンスを「POTPOURRI」以降のヘヴィでストイックな路線へ変更しつつあり、ロック寄りのパフォーマンスを続ける秋山とは溝が生じていた。解凍P-MODEL期に行われたインタビューでは、1980年のP-MODELの脱退について「大学受験に専念するようになり、バンドで活動をする余裕がなくなったため」と明かしていた。秋山勝彦と高橋芳一のユニット「CROSS」のライブのMCで、クビになった本当の理由を明かしている。
使用楽器
[編集]- ベース
- エピフォン・ニューポート・ベース - 佐久間正英より譲り受けたもの。P-MODEL在籍時のほとんどで使用。
- ギブソン・サンダーバード
- フェンダー・ジャズベース - ソロ活動で使用。
- ギター
- ギブソン・ファイヤーバード
- VOXマークⅥ
- フェンダー・ストラトキャスター
- キーボード
ディスコグラフィー
[編集]P-MODEL
[編集]- 「IN A MODEL ROOM」(イン・ア・モデル・ルーム、1979年8月25日)
- 「美術館で会った人だろ」(ART MANIA、1979年7月25日)
- 「KAMEARI POP」(1979年12月25日)
- 「LANDSALE」(ランドセル、1980年4月25日)
- 「ミサイル」(MISSILE、1980年5月25日)
- 「P-MODEL」(ピー・モデル1992年2月26日)
- 「BITMAP 1979-1992」(VHS・LD版:1992年9月2日 再発:2000年8月)
- 「Errors of P-MANIA!」(1993年)
- 「big body」(ビッグ・ボディ、1993年3月25日)
- 「PAUSE」(1994年5月25日)
- 「demo」(1994年5月25日)
- 「VIRTUAL LIVE-1 Live at Roppongi S-KEN Studio 1979」(1999年7月6日)
- 「VIRTUAL LIVE-2 Live at Shibuya Nyron100% 1980」(1999年10月25日)
- 「太陽系亞種音」(2002年05月10日)
- 「GOLDEN☆BEST P-MODEL「P-MODEL」&「big body」」(2004年9月8日)
- 「Warner Years Singles Box」(2012年5月2日)
HERE IS EDEN
[編集]- 「夜になっても遊びつづけろ」(1991年6月25日、1994年9月25日)
after the rain
[編集]- 「from the edge of nirvana」(1999年5月25日)
- 「after the rain II」(2001年10月2日)
CROSS
[編集]- 「Crazy Riders On the Standard System = Cross」(2015年12月26日)
ソロ作品
[編集]- 「adolescence」(2015年8月20日)
- 「Radical Will」(2018年11月20日・秋山勝彦×藤掛正隆)
- 「Passage」(2023年6月24日・Akiyama Electro)
平沢進
[編集]- 「サイエンスの幽霊」(1990年6月25日)
- 「error」(1990年9月21日)
- 「error CD」(1990年10月25日)
- 「HALDYN DOME」(2012年2月29日)
脚注
[編集]出典
[編集]外部リンク
[編集]- 秋山勝彦の宅録日記 - ウェイバックマシン(2019年11月1日アーカイブ分) 秋山のブログ。
- 秋山勝彦 - Discogs
- 秋山×藤掛Duo”Radical Will Twitter スパムにより凍結(本人のTwitterより)
- 秋山勝彦 (@kakiyam00970758) - X(旧Twitter)