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科学技術データ委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
科学技術データ委員会
Committee on Data for Science and Technology
略称 CODATA
設立 1966年
種類 国際非政府組織
所在地
貢献地域 全世界
公用語 英語フランス語
President Geoffrey Boulton[1]
 上部組織 国際科学会議 (ICSU)
ウェブサイト CODATA公式サイト
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科学技術データ委員会(かがくぎじゅつデータいいんかい、: CODATA; Committee on Data for Science and Technology)は、国際科学会議(ICSU、旧名 国際学術連合)によって1966年に設立された学際的な科学委員会である。CODATAは、科学技術に関するあらゆるデータについて、その質、信頼性、管理、検索性の向上を行っている。正式名称の科学技術データ委員会 (Committee on Data for Science and Technology) よりは、CODATAと呼ばれることの方が多い。

CODATAは2年ごとにCODATA国際会議を開催している[2]

基礎定数タスクグループ

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CODATAは、配下の基礎定数タスクグループが良く知られており、タスクグループとCODATAそのものがよく混同される。基礎定数タスクグループは1969年に設立された。その目的は、国際的な科学・技術のコミュニティに、国際的に認められた基礎物理定数および関連した変換係数の組を定期的に提供することである。

CODATAによる最初の基礎物理定数表は1969年に発表された[3]。当初は12–13年ごとに改訂されていたが、ウェブ時代では、それでは遅すぎるとして、1998年以降は4年ごとに改訂されている[4]

CODATA推奨値の変遷[5]
発表年月日 バージョン[注 1] 備考
1969年版 1969年発表
1973年版 1973年発表
1986年版 1994年10月6日発表 バージョン 1.0
年版不明 1998年2月17日発表 バージョン 2.0
1998年版 1999年7月23日発表 バージョン 3.0
2002年版 2003年12月9日発表 バージョン 4.0
2006年版 2007年3月7日発表 バージョン 5.0
2010年版 2011年6月2日発表 バージョン 6.0
2014年版 2015年6月25日発表 バージョン 7.0
2018年版 2019年5月20日発表 バージョン 8.0 SI基本単位の再定義に関連
2022年版 2024年5月20日発表[注 2] バージョン 9.0[6]

CODATAの基礎物理定数の推奨値は、アメリカ国立標準技術研究所のページで発表されている[7]

最新版 9.0 は、「2022 CODATA」と呼称される[8]。また、これに基づく物理定数は、「2022 COTA recommended values」(日本語では、「2022年CODATA推奨値」[注 3])と呼称される[10]

新SIの定義への貢献

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2018年11月16日に第26回国際度量衡総会において採択され、メートル条約が締結された日にあたる世界計量記念日2019年5月20日に施行された[11]SI基本単位の再定義のために、CODATAは様々な貢献を果たしてきた。

まず、新しいSIの定義に用いられるプランク定数 h電気素量 eボルツマン定数 kアボガドロ定数 NA の4つについて、最終的な数値の決定を2018年1月28日に出版した[12]。これらの数値は「2017 special CODATA adjustment」と呼ばれている。

次に、新しいSIの定義の正式な採択に合わせて、新しい2018年版のCODATA推奨値となる「CODATA2018」を世界計量記念日の2019年5月20日に公表した。これは新しいSIの定義によって、様々な物理定数の数値(不確かさの数値を含む)を変更する必要があったからである。

脚注

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注釈

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  1. ^ 細かいバージョン番号については、Version history([1])を参照。
  2. ^ 世界計量記念日に当たる
  3. ^ 例えば、「国際文書第 8 版 (2006) 国際単位系(SI)日本語版」に「2002年CODATA推奨値」の訳語が見られる[9]

出典

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  1. ^ Message from President Geoffrey Boulton”. 2016年1月14日閲覧。
  2. ^ CODATA, The Committee on Data for Science and Technology”. CODATA. 2013年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月14日閲覧。
  3. ^ B. N. Taylor; W. H. Parker; D. N. Langenberg (1 July 1969). “Determination of e/h, Using Macroscopic Quantum Phase Coherence in Superconductors: Implications for Quantum Electrodynamics and the Fundamental Physical Constants” (PDF). Rev. Mod. Phys. (APS) 41 (3): 375-496. doi:10.1103/RevModPhys.41.375. ISSN 0034-6861. LCCN 31-21290. OCLC 5975699. https://physics.nist.gov/cuu/Archive/1969RMP.pdf. 
  4. ^ CODATA Recommended Values of the Fundamental Physical Constants:2010∗” (PDF). in The 2nd paragraph of I. INTRODUCTION, A. Background. アメリカ国立標準技術研究所. p. 2 (2012年3月15日). 2012年3月15日閲覧。 “in the era of the Web, the 12-13 years between ... ... could no longer be tolerated.”
  5. ^ Version history NIST
  6. ^ Version history NIST
  7. ^ CODATA (2015年6月24日). “CODATA Recommended Values of the Fundamental Physical Constants: 2014”. NIST. 2016年1月14日閲覧。
  8. ^ Version history”. アメリカ国立標準技術研究所. 2024年7月6日閲覧。
  9. ^ 国際文書第 8 版 (2006) 国際単位系(SI)日本語版” (PDF). (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター. p. 38. 2015年6月27日閲覧。
  10. ^ Constants bibliography”. アメリカ国立標準技術研究所. 2018年5月9日閲覧。
  11. ^ Information for users about the proposed revision of the SI” (PDF). BIPM. 2018年5月9日閲覧。
  12. ^ D B Newell; F Cabiati; J Fischer; K Fujii; S G Karshenboim; H S Margolis; E de Mirandés; P J Mohr et al. (29 January 2018). “The CODATA 2017 values of h, e, k, and NA for the revision of the SI”. Metrologia (IOP Publishing) 55 (1). doi:10.1088/1681-7575/aa950a. ISSN 0026-1394. LCCN 65-9907. OCLC 48198209. Table 3. The CODATA 2017 values of h, e, k, and NA for the revision of the SI.. 

関連文献

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関連項目

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外部リンク

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