稲上毅
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稲上 毅(いながみ たけし、1944年1月7日 - )は、日本の社会学者、東京大学名誉教授。専門は産業社会学。
来歴
[編集]1967年東京大学文学部倫理学科卒業、1969年同大学院社会学研究科博士課程中退。
その後、東京大学社会学科助手、1974年法政大学社会学部専任講師、1976年助教授、1983年教授、1994年東京大学文学部教授、2003年人文社会系研究科科長、文学部長、2005年定年退官、名誉教授、法政大学経営学部教授。社会保障審議会年金部会長(2006-9年)、2007年同退職、独立行政法人労働政策研究・研修機構理事長に就任。2013年同退職。
1997年、博士(社会学)(東京大学)の学位を取得。論文の題は「現代英国経営事情」[1]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『現代社会学と歴史意識』(木鐸社, 1973年)
- 『労使関係の社会学』(東京大学出版会, 1981年)
- 『転換期の労働世界』(有信堂高文社, 1989年)
- 『現代英国労働事情――サッチャーイズム・雇用・労使関係』(東京大学出版会, 1990年)
- 『現代英国経営事情』(日本労働研究機構, 1997年)
- 『企業グループ経営と出向転籍慣行』(東京大学出版会, 2003年)
- 『ポスト工業化と企業社会』(ミネルヴァ書房, 2005年)
- 『ヴェブレンとその時代──いかに生き、いかに思索したか』(新曜社、2013年)
- 『近世イギリスの誕生』(東信堂, 上下2巻, 2024年)
共著
[編集]- 『都市型中小企業の新展開』清成忠男ほか(日本経済新聞社、1982年)
- 『外国人労働者を戦力化する中小企業』桑原靖夫ほか(中小企業リサーチセンター、1992年)
- 『ネオ・コーポラティズムの国際比較』H・ウィッタカー、逢見直人、篠田徹、下平好博、辻中豊(日本労働研究機構、1994年)
- The New Community Firm: Employment, Governance and Management Reform in Japan, with D. Hugh Whittaker, (Cambridge University Press, 2005).
編著
[編集]- 『成熟社会のなかの企業別組合――ユニオン・アイデンティティとユニオン・リーダー』(日本労働研究機構, 1995年)
共編著
[編集]- (川喜多喬)『リーディングス日本の社会学(9)産業・労働』(東京大学出版会, 1987年)
- (川喜多喬)『ユニオン・アイデンティティ――どう拓く労働組合の未来』(日本労働協会, 1988年)
- (島田晴雄)『長寿社会総合講座(8)高齢者の労働とライフデザイン』(第一法規出版, 1993年)
- (川喜多喬)『講座社会学(6)労働』(東京大学出版会, 1999年)
- (八幡成美)『中小企業の競争力基盤と人的資源』(文眞堂, 1999年)
- (連合総合生活開発研究所)『現代日本のコーポレート・ガバナンス』(東洋経済新報社, 2000年)
- (森淳二朗)『コーポレート・ガバナンスと従業員』(東洋経済新報社, 2004年)
- (連合総合生活開発研究所)『労働CSR――労使コミュニケーションの現状と課題』(NTT出版, 2007年)
訳書
[編集]- タルコット・パーソンズ『社会的行為の構造』(木鐸社, 1976年)
- J・H・ゴールドソープ編『収斂の終焉――現代西欧社会のコーポラティズムとデュアリズム』(有信堂高文社, 1987年)
脚注
[編集]- ^ 博士論文書誌データベース
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