稲田純一
稲田 純一(いなだじゅんいち、1952年[1] - 2022年12月5日[2])は、日本の造園家。株式会社ウィン取締役で[1]、登録ランドスケープアーキテクト (RLA)[1]や、技術士建設部門(都市及び地方計画)[3]の資格を持つ。
来歴
[編集]1976年に大阪府立大学大学院農学研究科緑地計画専攻修士課程を修了[1][4]。
荒木芳邦が主宰する荒木造園設計事務所(池田市)に7年間勤務した[1]。この時代に第7回日新建設設計競技で佳作入選した[5]。
1983年にシンガポールに渡り、国家開発省公園レクリエーション局のシニアランドスケープアーキテクトやシンガポール国立公園公団計画開発部長を務め、「ガーデンシティ」政策に関与した[1][6]。シンガポール政府からは公園事業への功績により、2016年に Singapore National Day Awards 2016 “The Public Service Star”を授与された[1][7]。後述する帰国後においても、シンガポールの事業に関与を続けており、2016年にオープンしたテーマガーデン「キャニオン」(ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ内)を設計した[1][8][9][10]。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは、2014年に「ランの祭典」も手がけている[11]。また、駐日シンガポール大使館に併設されている日本庭園も造園した[12]。
日本帰国後の1995年に株式会社ウインを設立した[1]。
兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科特任教授も務める[要出典]。
2021年9月に兵庫県立淡路夢舞台温室が「奇跡の星の植物館」から「あわじグリーン館」にリニューアルする際に館長に就任[13]。
賞歴
[編集]- 日本造園学会作品賞(2004年、「シンガポールにおけるパサリスパーク・マリーナシティーパーク及び国立植物園の整備[15][16]」 )
- BCI ASIA「Futurac Green Leadership Award 2015(マレーシア「JST-N棟増築工事」、2013年竣工、他の工事関係者と共同受賞[17])
- 土木学会デザイン賞最優秀賞(2006年、牧野富太郎記念館、共同受賞[1][18])
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 平成28年度屋上開発研究会フォローアップ研修 講師紹介 - 屋上開発研究会大阪支部
- ^ “兵庫県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」館長 稲田純一氏死去”. 神戸新聞. (2022年12月6日) 2023年2月9日閲覧。
- ^ 『ランドスケープデザイン』No.69、マルモ出版、2009年10月[要ページ番号]
- ^ 連続市民公開講演会 都市の再生 緑と文化を考える (PDF) - 関西経済同友会(2013年8月。「講師プロフィール」を参照)
- ^ 日新建築設計競技作品集第7回:魅力あるウォーターフロントの提案 - 日新工業(コンペ情報)
- ^ 稲田純一「私のランドスケープ計画・設計の実践について」 - 都市環境デザインセミナー 2000年第3回記録(都市環境デザイン会議関西ブロック。複数のページにまたがるため、後続のページも含めて参照)
- ^ a b 9月17日の記事 - ボーイスカウト大阪第21団(2017年9月17日)
- ^ 『日経アーキテクチュア』2013年10月10日号、pp.8 - 9
- ^ シンガポールの未来型植物園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ - マップル
- ^ City in a Gardenを実現するガーデンズバイザベイ - Raffifull
- ^ “ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでランの祭典-「ランの万華鏡」など展示”. シンガポール経済新聞. (2014年9月5日) 2020年5月28日閲覧。
- ^ About the Embassy | Ministry of Foreign Affairs Singapore
- ^ “淡路島の自然・食材たっぷり、「花みどりフェア」開幕 メイン会場の温室もリニューアル”. 神戸新聞. (2021年9月18日) 2023年2月9日閲覧。
- ^ “兵庫県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」館長 稲田純一氏死去”. 神戸新聞. (2022年12月6日) 2023年2月9日閲覧。
- ^ 稲田純一「ガーデンシティー・シンガポール構想の実践としての受賞作品について」『ランドスケープ研究』第69巻1号、日本造園学会、2005年8月、pp.35- 42(書誌情報)
- ^ 平成15年度受賞者一覧 - 日本造園学会
- ^ 「JST- N 棟 増 築 工 事」 FUTURAC GREEN LEADERSHIP AWARD 2015 を受賞 (PDF) - ナカノフドー建設
- ^ 土木学会デザイン賞2006 - 土木学会景観・デザイン委員会