空はどこにでも
空はどこにでも | |
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The Sky Is Everywhere | |
監督 | ジョセフィン・デッカー |
脚本 | ジャンディ・ネルソン |
原作 | ジャンディ・ネルソン『The Sky Is Everywhere』 |
製作 |
アリソン・ローズ・カーター ジョセフィン・デッカー デニーズ・ディ・ノヴィ マーガレット・フレンチ・アイザック |
製作総指揮 |
ジャンディ・ネルソン ジョシュ・バーチョフ |
出演者 |
グレイス・カウフマン ジェイソン・シーゲル チェリー・ジョーンズ ジャック・コリモン |
音楽 | キャロライン・ショウ |
撮影 | エバ・バーコフスキー |
編集 | ローラ・ゼンペル |
製作会社 |
A24 ディノヴィ・ピクチャーズ |
配給 |
A24(配給) Apple TV+(配信) |
公開 | 2022年2月11日 |
上映時間 | 103分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
『空はどこにでも』(原題:The Sky Is Everywhere)は2022年に配信されたアメリカ合衆国の青春映画である。監督はジョセフィン・デッカー、主演はグレイス・カウフマンが務めた。本作はジャンディ・ネルソンが2010年に発表した小説『The Sky Is Everywhere』を原作としている。
概略
[編集]17歳のレニー・ウォーカーは音楽の才能を有していたが、愛する姉(ベイリー)が突然この世を去ってからというもの、創造性を十分に発揮することができなくなっていた。ベイリーの死から立ち直れずにいたのは、彼女の恋人、トビーもまた同じであり、同じ問題に向き合う中で、2人はお互いに惹かれ合っていった。その頃、レニーが通う高校に転校生(ジョー)が新しく入ってきた。レニーは音楽好きのジョーとあっという間に打ち解けた。ジョーと一緒に過ごしている間、レニーは悲しみや孤独を忘れることができたのである。こうして、レニーはトビーとジョーの間で板挟みになっていく。
本作はレニーが愛する者の死という辛い現実を受け止め、他者との交流の中でその悲しみを乗り越えていく姿を描き出す。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替。
- レニー・ウォーカー:グレイス・カウフマン(上田麗奈)
- ビッグ・ウォーカー:ジェイソン・シーゲル(山野井仁)
- グラム・ウォーカー:チェリー・ジョーンズ
- ジョー・フォンティン:ジャック・コリモン(石谷春貴)
- サラ:ユ・ジヨン
- トビー:ピコ・アレクサンダー(井上優)
- レイチェル:ジュリア・シュレプファー
- ベイリー・ウォーカー:ハヴァナ・ローズ・リュー
製作
[編集]2015年8月27日、ワーナー・ブラザース映画がジャンディ・ネルソンの小説『The Sky Is Everywhere』の映画化権を購入したとの報道があった[2]。2019年10月、A24とApple TV+が本作を共同で製作することになり、ジョセフィン・デッカーが監督に起用された[3]。2020年7月20日、熾烈なオーディションを勝ち抜いたグレイス・カウフマンが本作の主演に抜擢されると報じられた[4]。9月、チェリー・ジョーンズとジェイソン・シーゲルの出演が決まった[5]。10月30日、ジャック・コリモンの起用が発表された[6]。2021年1月、ユ・ジヨンがキャスト入りした[7]。
撮影・音楽
[編集]本作の主要撮影は2020年10月にカリフォルニア州のユーレカで始まり[8]、同年11月23日に終了した[9]。2022年1月11日、キャロライン・ショウが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[10]。
マーケティング
[編集]2022年1月10日、本作の劇中写真が初めて公開された[11]。21日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。
評価
[編集]本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには32件のレビューがあり、批評家支持率は66%、平均点は10点満点で6.3点となっている[13]。また、Metacriticには16件のレビューがあり、加重平均値は65/100となっている[14]。
インディワイアーのケイト・アーブランドは本作にB+評価を下し、「親しい者の死というテーマを扱った青春映画は最早時代遅れかもしれない。だが、ジョセフィン・デッカー監督の『空はどこにでも』を鑑賞すれば、何故喪失の問題が時代遅れなどではないかが分かる。そんな作品がやっと出てきたのだ」と述べている[15]。
出典
[編集]- ^ “空はどこにでも”. allcinema. 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Warner Bros. Options Hot YA Book ‘Sky Is Everywhere’ (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2015年8月27日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Apple, A24 Set Second Feature With ‘The Sky Is Everywhere’ Adaptation”. Hollywood Reporter (2019年10月16日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Grace Kaufman Lands Lead In Apple and A24 Pic ‘The Sky Is Everywhere’”. Deadline.com (2020年7月20日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Cherry Jones And Jason Segel Join Apple And A24 Pic ‘The Sky Is Everywhere’”. Deadline.com (2020年9月23日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “‘The Society’ Star Jacques Colimon Joins Apple And A24’s ‘The Sky Is Everywhere’”. Deadline.com (2020年10月30日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Ji-young Yoo Joins Apple And A24’s ‘The Sky Is Everywhere’”. Deadline.com (2021年1月14日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Movie Co-Starring Jason Segel Filming in Humboldt Through Thanksgiving”. Lost Coast Outpost (2020年10月5日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “午前5:35 · 2020年11月23日 by@jandynelson”. Twitter. 2022年2月12日閲覧。
- ^ “Caroline Shaw Scoring Josephine Decker’s ‘The Sky Is Everywhere’”. Film Music Reporter (2022年1月11日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “First look at YA drama The Sky is Everywhere 'embraces imperfect feelings' about grief and love”. Entertainment Weekly (2022年1月10日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “The Sky is Everywhere — Official Trailer Apple TV+”. YouTube (2022年1月21日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ “The Sky Is Everywhere”. Rotten Tomatoes. 2022年2月12日閲覧。
- ^ “The Sky Is Everywhere (2022)”. Metacritic. 2022年2月12日閲覧。
- ^ “‘The Sky Is Everywhere’ Review: Josephine Decker Puts Her Own Special Spin on This YA Grief Drama”. Indiewire (2022年2月10日). 2022年2月13日閲覧。