空明堂信之
空明堂 信之（くうめいどう のぶゆき、生没年不詳）とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴[編集]
師系・経歴は一切不明。懐月堂派の画風で描いた肉筆美人画が2点知られるのみで、正徳から享保の頃にかけての人物とされている。
作品[編集]
- 「髪梳き立美人図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵 ※「日本戯畫 空明堂圖」の落款、白文方印あり。『増訂浮世絵』に記す「帝室博物館所蔵の美人画」にあたる。
- 「二美人図」 絹本着色 ※「信之圖」の落款、「信之」の朱文瓢形印あり
参考文献[編集]
- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。120コマ目。
- 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。64頁、68コマ目。
- 金子孚水監修 『肉筆浮世絵集成』 毎日新聞社、1977年
- 小林忠編 『肉筆浮世絵大観（1） 東京国立博物館Ⅰ』 講談社、1994年 ※156頁