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突光力和樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
突光力 和樹
基礎情報
四股名 吉田 → 鴜洲 → 突光力
本名 吉田 和樹
愛称 ヨシダ、とっこうりき
生年月日 (1986-02-17) 1986年2月17日(38歳)
出身 石川県金沢市
身長 175cm(現役時)
体重 110kg(現役時)
BMI 35.27(現役時)
所属部屋 荒汐部屋
得意技 左四つ、上手投げ
成績
現在の番付 引退
最高位 西三段目62枚目
生涯戦歴 173勝166敗39休(55場所)
優勝 序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2008年11月場所
引退 2018年1月場所
趣味 1人カラオケ
備考
2018年1月31日現在

突光力 和樹(とっこうりき かずき、1986年2月17日 - )は、石川県金沢市出身で荒汐部屋に所属していた元大相撲力士。本名は吉田 和樹(よしだ かずき)、愛称はヨシダ。現役時代の体格は身長175cm、体重110kg。最高位は西三段目62枚目(2015年9月場所)。好きなおでんの具はこんにゃく[1]。部屋ホームページの記事では語尾に「じゃい!」を付けることがあった[2][1]

来歴

[編集]

初恋は小学6年生の頃であり、これは2017年7月場所の報告で答えられた[3]金沢高校では柔道部に所属し、県大会で3位という記録を残している。高校卒業後は金沢福祉専門学校介護福祉学科に進み、卒業後は金沢市の特別養護老人ホーム「千木園」で介護福祉士として勤務していた。しかし、小学生時代からの夢であった、角界入りへの未練が断ち切れなかったため2年半で退職し、荒汐部屋小結大豊)へ入門。年齢制限が3ヵ月後に迫っていた2008年11月場所で初土俵を踏む。[4]この場所初土俵の力士は2人しかおらず、もう1人は蒼天龍(錣山部屋)である。初土俵時は本名であったが、初めて番付に名前が載った2009年1月場所からは四股名を「鴜洲」に改めた。この四股名は実家のある金沢市南四十万(みなみしじま)に由来しており、「鴜」の字には雌鳥という意味がある。

序ノ口は1場所で通過したが、2009年3月場所からはずっと序二段で、三段目に上がれぬままとなっていた。2010年11月場所からは「前に前にひたすら突き進む」という意味を込めた「突光力」に改名した。改名3場所目の2011年5月技量審査場所では序二段で土つかずの5連勝と好成績をあげていた。しかし6番相撲で、同期生である蒼天龍に破れ、序二段優勝と三段目昇進のチャンスを失った。同年9月場所では、華吹を破って5勝2敗としたことにより、翌11月場所でようやく三段目に昇進した。しかし1場所で跳ね返され、陥落場所の2012年1月場所の1番相撲では左肘を脱臼して途中休場。全治3ヶ月の診断で3月場所も全休。序ノ口へ落ちた5月場所も本調子で無かった為、7番相撲だけの出場になり、本格復帰は7月場所になった。

その後、序二段だった2013年9月場所で左膝を負傷して途中休場。次の場所も全休して序ノ口へ落ちた2014年1月場所で復帰した。最初の相撲は与那嶺に敗れて黒星だったが、その後は6連勝で6勝1敗。全勝者がいなかったため優勝決定戦へと進出して与那嶺と再戦。今度は勝利して序ノ口優勝となった。6勝1敗での序ノ口優勝を本人は「運」と言い切っていた[5]2015年9月場所で最高位となる西三段目62枚目まで番付を伸ばした。2016年1月場所は東序二段26枚目で5勝2敗であったが、「この地位では勝って当然」と千秋楽打ち上げパーティーで多くの参列者から叱咤激励を受け、これは本人にとっては「もっと頑張ろう」と嬉しい気持ちになる言葉であった[6]。2017年5月場所は番付に名前が載ってから3場所目でまだ鬢付油すら付けられない若一郎健(武蔵川部屋)が初日の相手であり、闘志を燃やしており内掛けで勝利。西序二段66枚目で4勝3敗と勝ち越した2018年1月場所で現役引退。[1]

主な成績

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  • 通算成績:173勝166敗39休(55場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2014年1月場所)

場所別成績

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突光力 和樹
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2008年
(平成20年)
x x x x x (前相撲)
2009年
(平成21年)
西序ノ口28枚目
5–2 
東序二段90枚目
3–4 
東序二段109枚目
3–4 
西序二段120枚目
3–4 
西序二段123枚目
4–3 
東序二段85枚目
2–5 
2010年
(平成22年)
西序二段113枚目
4–3 
東序二段78枚目
2–4 
東序二段96枚目
5–2 
東序二段52枚目
2–5 
東序二段89枚目
4–3 
東序二段61枚目
3–4 
2011年
(平成23年)
東序二段86枚目
3–4 
八百長問題
により中止
西序二段99枚目
6–1 
東序二段6枚目
2–5 
西序二段37枚目
5–2 
西三段目99枚目
3–4 
2012年
(平成24年)
西序二段19枚目
0–1–6 
西序二段79枚目
休場
0–0–7
西序ノ口3枚目
1–0–6 
西序ノ口12枚目
5–2 
西序二段67枚目
6–1 
東三段目98枚目
3–4 
2013年
(平成25年)
東序二段16枚目
2–5 
西序二段46枚目
4–3 
西序二段21枚目
2–5 
西序二段53枚目
5–2 
東序二段18枚目
2–2–3 
西序二段52枚目
休場
0–0–7
2014年
(平成26年)
西序ノ口15枚目
優勝
6–1
西序二段24枚目
3–4 
西序二段50枚目
4–3 
東序二段25枚目
3–4 
西序二段48枚目
3–4 
東序二段73枚目
4–3 
2015年
(平成27年)
東序二段44枚目
4–3 
東序二段19枚目
4–3 
東三段目99枚目
4–3 
西三段目80枚目
4–3 
西三段目62枚目
1–6 
東三段目98枚目
2–5 
2016年
(平成28年)
東序二段26枚目
5–2 
西三段目91枚目
1–5–1 
西序二段34枚目
5–2 
西三段目97枚目
2–5 
西序二段27枚目
休場
0–0–7
西序二段97枚目
5–2 
2017年
(平成29年)
東序二段45枚目
5–2 
東序二段8枚目
1–6 
西序二段51枚目
4–3 
東序二段25枚目
2–3–2 
西序二段70枚目
4–3 
西序二段41枚目
3–4 
2018年
(平成30年)
西序二段66枚目
引退
4–3–0
x x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

[編集]
  • 吉田 和樹(よしだ かずき)2008年11月場所
  • 鴜洲 和樹(しじま - )2009年1月場所 - 2010年9月場所
  • 突光力 和樹(とっこうりき - )2010年11月場所 – 2018年1月場所

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 平成29年五月場所を振り返って arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  2. ^ 平成29年三月場所を振り返って arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  3. ^ 平成29年七月場所を振り返って arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  4. ^ 『相撲』2014年3月号51頁
  5. ^ 平成26年一月場所を振り返って(ダイジェスト)[2] arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  6. ^ 連載:平成28年一月場所を振り返って (3) arashio.net (2018年3月14日閲覧)

外部リンク

[編集]