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立崎芙由子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
立崎 芙由子
名前
カタカナ タチザキ フユコ
ラテン文字 Fuyuko Tachizaki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
種目 バイアスロン
所属 陸上自衛隊
生年月日 (1989-01-13) 1989年1月13日(35歳)
生誕地 秋田県北秋田市
獲得メダル
日本の旗 日本
バイアスロン
バイアスロン欧州選手権

銅メダル

立崎 芙由子(たちざき ふゆこ(旧姓鈴木)、1989年1月13日 - ) は、日本の女性バイアスロン選手。陸上自衛隊冬季戦技教育隊所属。秋田県立米内沢高等学校卒業。2010年バンクーバーオリンピック2014年ソチオリンピック、2018何平昌オリンピックおよび2022年北京オリンピック女子バイアスロン日本代表。自衛隊での階級二等陸尉[1]。夫もバイアスロン選手の立崎幹人[2]

プロフィール

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秋田県北秋田市出身。小学4年生の時にクロスカントリースキーを始め、中学3年生次の2004年に第41回全国中学校スキー大会女子3kmフリーで3位となる。米内沢高校進学後もインターハイに3年連続で出場した[3]

2007年3月に高校を卒業した後は自衛隊へ進み、同年10月からバイアスロンを始めた。2008年3月、宮様スキー大会国際競技会で早くも優勝[4]。日本選手権でも2008年、2009年大会女子個人で連覇。バイアスロン世界選手権にも2009年に初出場。

2009-2010シーズン、オスターサンド( スウェーデン)で行われたバイアスロン・ワールドカップ開幕戦の個人15kmで19位に入るなど成績が向上し、出場枠が一つしかなかった2010年バンクーバーオリンピックカナダの旗 カナダ)日本代表に選出される[5][6]。オリンピックでは女子7.5kmスプリント、女子10kmパシュート、女子個人15kmの3種目に出場し、最高成績はスプリントの44位だった。オリンピックから帰国後の3月3日、第46回バイアスロン日本選手権大会の女子7.5kmにおいて優勝を飾った。

2010-2011シーズン、アジア冬季競技大会カザフスタンの旗 カザフスタン)では2種目でメダルを獲得。2011-2012シーズン、ルーポルディング(ドイツの旗 ドイツ)で開催された世界選手権の個人15kmで、オリンピック・ワールドカップを含めた世界大会での自己最高順位の18位となる。上位30名しか進出できないマススタートでも21位[3]。この活躍などにより2014年ソチオリンピックロシアの旗 ロシア)の日本女子の出場枠が4つに拡がり、リレー種目にも出場できることとなった[7]

2013-2014シーズン、1月10日のワールドカップ・ルーポルディング大会で自己最高の13位となる。2月、ソチオリンピックに出場し、9日に行われた最初の種目・7.5キロスプリントで日本人4選手中最高の39位[8]。続いてスプリント60位以内の選手に出場権が与えられる11日の10キロパシュートに日本人選手でただ一人出場し[9]、39番スタートから順位をあげて32位となった[10]。14日の15km個人では3回の射撃ミスが響いて52位。

2016年1月10日、W杯ルーポルディングでの12.5㎞マススタートで10位[11]

2018年1月にイタリアで開催のヨーロッパ選手権でスプリントで3位入賞。アジア以外の国際大会での日本勢の表彰台獲得は史上初である[12]

2022年北京オリンピックでは、混合4x6kmリレーで18位[13]、女子個人15kmで27位、女子7.5kmスプリントで39位、女子10kmパシュートで42位、女子4x6kmリレーで17位だった[14]

人物

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  • クロスカントリー選手だった高校時代はクラシカル走法が苦手だった。バイアスロンを始めたのは、冬戦教から「バイアスロンならフリー走法しかないよ」と勧誘を受けたのがきっかけだった[3][7]
  • 彼女の祖父はマタギであった。自衛隊入隊後に競技を始めたため射撃の経歴は短いが、わずか4ヵ月後に日本代表選手も出場していた宮様スキー大会で優勝した。このことについて本人は、「伝統的なマタギだった祖父の血ではないか」[15]、「言葉にできない感覚がある」[16]とインタビューに答えている。

主な成績

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  • IN:個人、SP:スプリント、PU:パシュート、MS:マススタート、RL:リレー、MR:混合リレー

冬季オリンピック

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Event IN SP PU MS RL MR
カナダの旗 2010 バンクーバー 53位 44位 54位 - - -
ロシアの旗 2014 ソチ 52位 39位 32位 - 13位 -

世界選手権

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Event IN SP PU MS RL MR
大韓民国の旗 2009 平昌 87位 95位 - - 16位 -
ロシアの旗 2011 ハンティ・マンシースク 78位 41位 - - - -
ドイツの旗 2012 ルーポルディング 18位 24位 35位 21位 - -
チェコの旗 2013 ノヴェー・ムニェスト 71位 41位 58位 - - -

ワールドカップ

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  • 最高順位 - 13位(2014年1月10日、ドイツ・ルーポルディング)

冬季アジア大会

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Event IN SP RL
カザフスタンの旗 2011 アスタナ・アルマトイ 2位 4位 3位

アジア選手権

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2013年アジア選手権
  • 7.5kmスプリント:準優勝(21分48秒3)[1] (PDF)
  • 10kmパシュート:優勝(28分01秒1)[2] (PDF)
  • 12.5kmマススタート:優勝(37分59秒0)[3] (PDF)

脚注

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  1. ^ “北京冬季五輪出場選手”. https://www.mod.go.jp/gsdf/phy_s/images/Webgorin01.pdf 2022年2月13日閲覧。 
  2. ^ 【秋田魁新報】<北斗星>2016/02/0547NEWS
  3. ^ a b c NHKウィークリーステラ臨時増刊2014年2月28日号
  4. ^ “(4)バイアスロン・鈴木芙由子 抜群の射撃センスで急成長”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2009年11月13日). https://web.archive.org/web/20120516015525/http://www.sponichi.co.jp/olympic/special/tokusyu/rensai_fly/KFullNormal20091113008.html 2010年4月30日閲覧。 
  5. ^ “「マタギの孫娘」鈴木芙由子、五輪射止める”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2010年1月1日). http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/news/other/news/20091231-OYT1T00814.htm 2010年4月30日閲覧。 
  6. ^ ~バンクーバー五輪出場の鈴木芙由子さんが母校などで報告~”. 北秋田市 (2010年3月26日). 2010年4月30日閲覧。
  7. ^ a b 天国の“おとう”が見守るソチ五輪 バイアスロン女子・鈴木芙由子スポーツナビ2013年12月15日
  8. ^ “ソチ五輪:鈴木選手の健闘に「よくやった」”. 秋田魁新報. (2014年2月11日). http://www.sakigake.jp/p/sports/14/sochi/akita.jsp?kc=20140210o 2014年2月12日閲覧。 
  9. ^ “ネット中継に沸く地元 バイアスロン鈴木”. 読売新聞. (2014年2月10日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20140210-OYT8T01506.htm 2014年2月12日閲覧。 
  10. ^ “ソチ五輪:鈴木、10キロ追い抜き32位”. 秋田魁新報. (2014年2月12日). http://www.sakigake.jp/p/sports/14/sochi/akita.jsp?kc=20140212a 2014年2月12日閲覧。 
  11. ^ 女子の立崎芙由子が10位 W杯バイアスロン日刊スポーツ2016年1月11日
  12. ^ バイアスロン国際大会で日本初メダル 五輪代表の立崎3位 NHKニュース 1月27日 22時04分
  13. ^ “バイアスロン混合リレー、日本18位 周回遅れでタイムなし”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20220205/k00/00m/050/306000c 2022年2月9日閲覧。 
  14. ^ “北京オリンピック 日本代表【全結果】冬季五輪最多18のメダル”. NHK. https://web.archive.org/web/20220220113718/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220220/amp/k10013480161000.html 2022年2月20日閲覧。 
  15. ^ “バイアスロン・鈴木芙由子 抜群の射撃センスで急成長”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2009年11月13日). https://web.archive.org/web/20120516015525/http://www.sponichi.co.jp/olympic/special/tokusyu/rensai_fly/KFullNormal20091113008.html 2010年4月30日閲覧。 
  16. ^ 『朝日新聞』 2013年11月14日東京夕刊4版 11面

関連項目

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外部リンク

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