名人戦競走
競艇名人戦 (マスターズチャンピオン) | |
---|---|
格付け | プレミアムGI |
優勝賞金 | 1300万円 |
優勝戦 |
6名 各準優勝戦上位2名 |
準優勝戦 | 得点上位18名 |
予選 | 4日間 |
出場資格 |
4月1日時点で満45歳以上になる 選手のうち勝率上位の選手 または、優先出場者 |
主催者 | 各市町村、組合 |
開催地 | 持ち回り |
開催時期 | 4月中旬 - 4月下旬 |
第1回執行日 | 2000年4月18日 |
次回開催予定 | |
開催期間 | 第26回 2025年4月22日-27日 |
開催地 | ボートレース桐生 |
名人戦競走(めいじんせんきょうそう)は、ボートレースのプレミアムGI競走の1つ。通称「マスターズチャンピオン」。
出場資格に年齢制限が設けられており、45歳以上(開始当初は50歳以上、後に48歳以上)の選手のみで行われる。
本項では名人戦競走に関連するレースについても記述する。
概要
[編集]ボートレーサーにおけるベテラン世代のトップ選手を対象とするレースである。
2014年からは「マスターズチャンピオン(MASTERS CHAMPIONSHIP)」という通称となり[1]、プレミアムGIに格付けされた[2]。
優勝者は翌年のボートレースクラシックの優先出走権を獲得する。
出場資格
[編集]出場選手は52名。級別、性別は不問であるが年齢制限が設けられており、当年4月1日に満45歳以上になる選手から選出される[3]。なお、第1回(2000年)から第3回(2002年)までは満50歳以上、第4回(2003年)から第18回(2017年)までは満48歳以上に限定されていた[4]。
- 前年度優勝者(1名)[1]
- マスターズリーグ優勝者(最大10名)[1]
- 勝率上位者[1](前年2月1日 - 当年1月31日までの140走以上出走した選手のみ、勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出)
- 施行者希望者(2名)[1]
- 選出除外
賞金
[編集]優勝賞金は2024年度より1300万円[5]。2023年度は1200万円[6]、2019年度より2022年度までは1100万円、2011年度から2018年度の優勝賞金は1000万円だった[7]。
フライングや出遅れをした選手には厳しい罰則が課せられている[8][9]。
罰則適用のレース | 出場資格 | 罰則の内容 |
---|---|---|
優勝戦 | 各準優勝戦上位2名 | フライング休み終了後、当該事故1回につき 12ヶ月間プレミアムGI・GI・GII競走の選出除外 |
準優勝戦 | 予選1位 - 18位 | フライング休み終了後、当該事故1回につき 6ヶ月間プレミアムGI・GI・GII競走の選出除外 |
歴史
[編集]「新鋭王座決定戦競走」「女子王座決定戦競走」といった世代別や性別限定のタイトル戦が開催されていたが、ベテラン選手の勝率上位者によるGI競走として、「競艇名人戦競走」が創設された。
第1回大会は2000年(平成12年)4月18日から23日までの6日間ボートレース住之江で開催され、高山秀則が優勝した[10]。
初期の頃のボートレース住之江での開催では、往年のファンファーレや出走コールの再現がなされるなど、当時の参加選手たちが若かりし時代を彷彿とさせる様なノスタルジックな演出も行われた[11]。ボートレース住之江とボートレース戸田で開催された際にはドリーム戦の名も「鉄人」「達人」「名匠」「名巧」といった名称で行われた。また、最終日の優勝戦も「名人位決定戦」という名称で行われていた。
2006年の第7回大会では当時62歳であった万谷章がGI初優勝、岡本義則が持つGIレース優勝の最年長記録を大幅に更新した[12]。
2008年の第9回大会で鵜飼菜穂子が女子選手として初めて出場、2010年の第11回大会で日高逸子が女子選手として初めて優勝戦進出を果たした(6着)。
2011年の第12回大会より「競艇名人戦競走」から「名人戦競走」に名称を変更した[13]。2014年の第15回大会より「マスターズチャンピオン」という通称が導入され、格付けが「プレミアムGI」に変更された。
2016年の第17回大会は施行者推薦枠がなく、優先出場は前年度覇者の今村豊選手のみであった[14]。
2020年の第21回大会では、新型コロナウイルスの感染拡大と、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令に伴い、無観客開催措置が取られた。
2022年まではその年のプレミアムG1レースの開幕戦を担当していたが2023年からは開幕戦をボートレースバトルチャンピオントーナメントに譲る。
2023年のプレミアムG1でスタート事故の罰則が強化され、優勝戦は1年(=次回大会は出場不能になる。)、準優勝戦は6ヵ月除外に拡大される。
歴代優勝者
[編集]出典はボートレースオフィシャルウェブサイトにあるマスターズチャンピオンの各回ページより。
回 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | ||||||
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選手 | 登録 番号 |
年齢 | 住所(~2013年度) 支部(2014年度~) |
枠番 | コース | 決まり手 | ||||
1 | 2000年(平成12年) | 4月23日 | 住之江 | 高山秀則 | 2672 | 51 | 宮崎 | 2 | 2 | 差し |
2 | 2001年(平成13年) | 4月15日 | 住之江 | 野中和夫 | 2291 | 57 | 大阪 | 1 | 1 | 逃げ |
3 | 2002年(平成14年) | 4月14日 | 住之江 | 高山秀則 | 2672 | 53 | 宮崎 | 2 | 2 | 差し |
4 | 2003年(平成15年) | 4月20日 | 尼崎 | 新井敏司 | 2528 | 55 | 栃木 | 2 | 2 | 抜き |
5 | 2004年(平成16年) | 4月25日 | 住之江 | 大森健二 | 1910 | 56 | 岡山 | 3 | 2 | まくり |
6 | 2005年(平成17年) | 4月24日 | 戸田 | 水野要 | 2785 | 50 | 兵庫 | 2 | 2 | 抜き |
7 | 2006年(平成18年) | 4月23日 | 尼崎 | 万谷章 | 1710 | 62 | 岡山 | 4 | 4 | まくり |
8 | 2007年(平成19年) | 4月22日 | 大村 | 大嶋一也 | 3010 | 49 | 愛知 | 3 | 1 | 逃げ |
9 | 2008年(平成20年) | 4月20日 | 宮島 | 田中伸二 | 2844 | 50 | 広島 | 1 | 1 | 逃げ |
10 | 2009年(平成21年) | 4月19日 | 鳴門 | 山崎毅 | 2903 | 49 | 熊本 | 1 | 1 | 逃げ |
11 | 2010年(平成22年) | 4月18日 | 徳山 | 西島義則 | 3024 | 48 | 広島 | 2 | 2 | 差し |
12 | 2011年(平成23年) | 4月24日 | 常滑 | 今村豊 | 2992 | 49 | 山口 | 1 | 1 | 逃げ |
13 | 2012年(平成24年) | 4月29日 | 下関 | 井川正人 | 2958 | 54 | 長崎 | 2 | 2 | まくり |
14 | 2013年(平成25年) | 4月21日 | びわこ | 江口晃生 | 3159 | 48 | 群馬 | 1 | 1 | 逃げ |
15 | 2014年(平成26年) | 4月20日 | 唐津 | 金子良昭 | 3156 | 49 | 静岡 | 1 | 1 | 逃げ |
16 | 2015年(平成27年) | 4月19日 | 児島[15] | 今村豊 | 2992 | 53 | 山口 | 1 | 1 | 逃げ |
17 | 2016年(平成28年) | 4月17日 | びわこ[16] | 田頭実 | 3257 | 49 | 福岡 | 2 | 2 | まくり |
18 | 2017年(平成29年) | 4月16日 | 津[17] | 今村豊 | 2992 | 55 | 山口 | 1 | 1 | 逃げ |
19 | 2018年(平成30年) | 4月22日 | 福岡[18] | 渡邉英児 | 3502 | 48 | 静岡 | 2 | 2 | 差し |
20 | 2019年(平成31年) | 4月21日 | 宮島[19] | 今垣光太郎 | 3388 | 49 | 福井 | 1 | 1 | 逃げ |
21 | 2020年(令和2年) | 4月26日 | 津[20] | 村田修次 | 3826 | 46 | 東京 | 1 | 1 | 逃げ |
22 | 2021年(令和3年) | 4月25日 | 下関[21][注釈 3] | 原田幸哉 | 3779 | 45 | 長崎 | 3 | 3 | まくり差し |
23 | 2022年(令和4年) | 4月24日 | 三国[22] | 上平真二 | 3737 | 48 | 広島 | 2 | 2 | 差し |
24 | 2023年(令和5年) | 4月23日 | 若松[23] | 井口佳典 | 4024 | 45 | 三重 | 1 | 1 | 逃げ |
25 | 2024年(令和6年) | 4月21日 | 鳴門[24] | 菊地孝平 | 3960 | 45 | 静岡 | 1 | 1 | 逃げ |
開催予定
[編集]関連競走
[編集]マスターズリーグ競走
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e “マスターズチャンピオン|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト”. www.boatrace.jp. 2018年9月12日閲覧。
- ^ “SG競走等に使用する通称名称の使用及びSGコミュニケーションロゴのリニューアルについて”. BOAT RACE official web (2013年10月22日). 2013年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月27日閲覧。
- ^ ““艇王”が現役だったら… 植木特命理事にインタビュー 福岡ボート「マスターズチャンピオン」17日開幕” (日本語). 西日本新聞Web 2018年9月12日閲覧。
- ^ “ボートレース宮島【G1マスターズチャンピオンまであと6日】今年ボーダー6・54年々高レベルに”. スポーツ報知 (2019年4月10日). 2019年9月24日閲覧。
- ^ “【ボートレース】選手賞金が増額 SGの優勝賞金が200万円アップ”. Sponichi Annex. (2024年4月8日) 2024年4月22日閲覧。
- ^ “SGグランプリの優勝賞金が1億1000万円に ボートレース令和5年度から選手賞金増額”. Sponichi Annex. (2022年12月21日) 2024年4月22日閲覧。
- ^ BOAT RACE オフィシャル WEB グレードレースの見直し及び平成23年度優勝賞金額(SG競走等)について Archived 2015年9月23日, at the Wayback Machine.
- ^ BOAT RACE オフィシャル WEB SG、GIおよびGII競走開催要綱の一部改正について Archived 2013年7月20日, at the Wayback Machine.
- ^ “グレード競走において選手責任事由によるスタート事故を起こした選手に対する罰則強化について”. BOAT RACE オフィシャルウェブサイト. 2023年3月25日閲覧。
- ^ “日本財団図書館(電子図書館) 全施協50周年記念誌”. nippon.zaidan.info. 2018年9月12日閲覧。
- ^ 名人戦競走開催記念に伴うレース運営について
- ^ “Web週間レース・5月20日号<競艇>”. www.syukan-race.co.jp (2006年5月20日). 2018年9月12日閲覧。
- ^ グレードレースの見直し及び平成23年度優勝賞金額(SG競走等)について Archived 2015年9月23日, at the Wayback Machine.
- ^ 第17回マスターズチャンピオン出場選手決定
- ^ “平成27年度SG及びプレミアムGI並びにモーターボート大賞の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “平成28年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “平成29年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年7月9日閲覧。
- ^ “平成30年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “2019年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “令和2年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年7月6日閲覧。
- ^ “令和3年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年7月3日閲覧。
- ^ “令和4年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年7月3日閲覧。
- ^ “令和5年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2022年6月30日閲覧。
- ^ “令和6年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2023年7月5日閲覧。
- ^ “令和7年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2024年7月11日閲覧。