竹岡雄二
竹岡 雄二(たけおか ゆうじ、Yuji Takeoka、1946年 - [1])は、日本出身の現代芸術家[2]。芸術大学教授もつとめた[1]。ドイツのデュッセルドルフ (Düsseldorf) を拠点に活動している[3]。
第二次大戦後の1946年に京都市で生まれ、1968年に京都市立芸術大学へ入学、1972年に卒業し、専攻科在学中に、国費留学生にて、デュッセルドルフにある国立美術アカデミーへ留学した[1]。その後、ブレーメン州の州立芸術大学 (de:Hochschule für Künste Bremen) において1995年より客員教授として、1998年からは教授に就任した[1]。1980年のドイツを皮切りに個展は各国(日本を含め、ベルギー、フランスなど)でたびたび開催している[3]。1992年のドクメンタにも出展している[1]。2013年にブレーメン州立芸術大学を退官した[4]。
竹岡の作品について、同じく芸術家の名和晃平は「『台座』彫刻というコンセプト」と説明している[6]。これは、作品を載せるためのいわば土台に過ぎない「台座」こそを主体として表現するという手法である[6]。他にも作品を展示するための入れ物である美術館をアートにしてしまう、という試みも行っている[7]。
主な作品の収蔵先
[編集]主な作品の収蔵先を示す[8]。
- クンスト・パラスト美術館、デユッセルドルフ (ドイツ)
- クンストフェライン・ボン、ボン(ドイツ)
- ゲント現代美術館、ゲント(ベルギー)
- コンクレートアート美術館、オッテンドルフ(ドイツ)
- シュプレンゲル美術館、ハノーバー(ドイツ)
- ダイムラーAGコレクション、シュトゥットガルト/ベルリン(ドイツ)
- ドイツ銀行(ドイツ)
- ニイダー・ザクセン州スパーカッセ銀行財団アートコレクション、ハノーバー(ドイツ)
- パダボーン大学、パダボーン(ドイツ)
- ブルテンベルギッシュ・クンストフェライン、シュトゥットガルト(ドイツ)
- ブレーメン芸術大学、ブレーメン(ドイツ)
- DKM 美術館、 デュイスブルグ(ドイツ)
- 国立国際美術館、大阪(日本)
- 千葉市立美術館、千葉(日本)
主な展覧会
[編集]- 個展
2014年
- Museo Site (Galerie Konrad Fischer、ベルリン、ドイツ)
2012年
- Zum Nullpunkt der Bildhauerei, Sculptur at Square Zero (Museum Gerhard Marcks Haus、ブレーメン、ドイツ)
2011年
- Yuji Takeoka Museo (Josef Albers Museum、Quadrat、ボトロップ、ドイツ)
2010年
- 見せること/To Show Things (ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
2008年
- Yuji Takeoka (Galerie Konrad Fischer、ベルリン、ドイツ)
2007年
- Yuji Takeoka: Neue Papierarbeiten (Galerie Hollenbach、シュトゥットガルト、ドイツ )
2006年
- Neue Skulpturen (Galerie Konrad Fischer、デュッセルドルフ、ドイツ)
2005年
- ある美術館の庭のための公共彫刻のプラン (ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
- Yuji Takeoka (Studio A Otterndorf, Museum gegenstandsfreier Kunst、オッテンドルフ、ドイツ)
2004年
- Siebnen Sockel aus Blue-Stone Yuji Takeoka (Stiftung DKM、デュイスブルク、ドイツ)
2003年
- Yuji Takeoka-Geste des Zeigens (Galerie Dorothea van der Koelen、マインツ、ドイツ)
2001年
- …im Fenster Yuji Takeoka (Diözesanmuseum Köln、ケルン、ドイツ)
- Recent Works and Drawings (ギャラリーヤマグチ、大阪)
2000年
- Selected Works 1985-2000 (ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
- Ein leeres Dazwischen (Kunstverein für Rheinlande und Westfalen、デュッセルドルフ、ドイツ)
- Presenting Fence (Galerie Konrad Fischer、デュッセルドルフ、ドイツ)
1999年
- New Works (ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
- Yuji Takeoka (Kabinett für Aktuelle Kunst、ブレーマハーフェン、ドイツ)
1998年
- Yuji Takeoka (Galerie Hollenbach、シュトゥットガルト、ドイツ)
- Yuji Takeoka (Galerie Katrin Rabus、ブレーメン)
1997年
- Yuji Takeoka (Westfälischer Kunstverein、ミュンスター)
- Yuji Takeoka (Württembergischer Kunstverein Stuttgart、シュツットガルト)
- White Cube & Show Room (Galerie Konrad Fischer、ドュッセルドルフ)
1996年
- Yuji Takeoka White Cube (Kunstverein Ruhr、エッセン、ドイツ)
1995年
- Lux de Luxe (ギャラリーヤマグチ、大阪)
- Richard Long / Yuji Takeoka (ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
1994年
- New Works (ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
1993年
- Specific Presence (Galerie Konrad Fischer、デュッセルドルフ、ドイツ)
1992年
- Yuji Takeoka (Kunstraum Kassel、カッセル、ドイツ)
- New Works ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京)
1991年
- Specific Rooms (Transmission Gallery、グラスゴー、イギリス)
- Sculptures (Galerie Phillip Casini、パリ、フランス)
1990年
- Flüsternde Klänge schweben auch (Galerie Konrad Fischer、デュッセルドルフ、ドイツ)
- Standing Sculpture (Gallery S 65、 アールスト、ベルギー)
1988年
- Gallery Shimada (山口)
- Art Cologne’88 (Galerie Konrad Fischer、ケルン、ドイツ)
1987年
- Yuji Takeoka (Bonner Kunstverein、ボン、ドイツ)
- Pathos der Distanz (Slalom Salon am Burgplatz、デュッセルドルフ、ドイツ)
- 2 Künstler-2 Kontinente (w/ Ernst Caramelle) (Japanisches Kulturinstitut、ケルン、ドイツ)
1986年
- Yuji Takeroka Skulpturen (Galerie Konrad Fischer、デュッセルドルフ、ドイツ)
1981年
- Yuji Takeoka (Kunstforum der Städtischen Galerie im Lenbachhaus、ミュンヘン、ドイツ)*
1980年
- Plastiken und Zeichnungen (Heidelberger Kunstverein、ハイデルベルク、ドイツ)
グループ展
2013年
- “ Farbe 3 Yuji Takeoka, Werner Haypeter, Christian Kintz“ (Museum gegenstandsfreier Kunst,オッテンドルフ、ドイツ)
2011年
- “Bezierungsarbeit/ Kunst und Institution”( Kunstlerhaus Wien、ウイーン、オーストリア)
2009/10年
- Das Fundament der Kunst ,(Städtische Museen Heilbronn, Heilbronnハイルボン、ドイツ)
- Das Fundament der Kunst, (Museum Gerhard Marcks Haus、ブレーメン、ドイツ)
- Das Fundament der Kunst, (Arp Museum Bahnhof Rolansseck,ローランドエッケ、ドイツ )
2005年
- Lichtkunst, (ZKM Karlsruhe、カールスルーエ、ドイツ)
2002年
- Kunst nach Kunst, (Neues Museum Weserburg Bremen, ブレーメン、ドイツ)
2001年
- Minimal Maximal, (千葉市美術館)
- Minimal Maximal, (京都国立近代美術館)
- Minimal Maximal, (福岡市美術館)
2001年
- Senritsumirai : Arte attuale dal Giappone,( Centro per l´Arte contemporanea,Luigi Pecci, Prato,プラト、イタリア)
2001年
- Museum as Subject 主題としての美術館 : 美術館をめぐる現代美術, (大阪国立国際美術館)
- Minimalismos. Un signo de los tiempos“ (Museo National Centro de Arte Reina Sofia Madrid,マドリッド、スペイン)
2001/2002年
- Minimal Maximal,( National Museum of Contemporary Art , Soeul、ソウル、韓国)
1998/99年
- Minimal Maximal, (Neues Museum Weserburg Bremen、ブレーメン、ドイツ)
1999年
- Minimal Maximal, (Staatliche Kunsthalle Baden-Baden、バーデン・バーデン、ドイツ)
- Minimal Maximal, (Centro Galego de Arte Contemporânea, Santiago de Compostella,サンチアゴ・デ・コンポステラ、スペイン)
1994年
- Translokation, (Haus der Architektur, Graz、グラーツ、オーストリア)
1992年
- Documenta IX, (Kassel,カッセル、ドイツ)
1989年
- Bremer Kunstpreis ’89, (Kunsthalle Bremen,ブレーメン、ドイツ)
- Europalia Japan ’89, ( Museum van Hedendaagse Kunst, Gent、ゲント、ベルギー)
- Prospect ’89 Frankfurter Kunstverein und Schirn Kunsthalle,フランクフルト、ドイツ)
脚注
[編集]- ^ a b c d e “竹岡 雄二 ブレーメン芸術大学教授”. ネットdeデュッセル編集部. 2014年11月22日閲覧。
- ^ “Stiftung DKM” (PDF). Stiftung DKM. 2014年11月22日閲覧。
- ^ a b “Yuji Takeoka”. ワコウ・ワークス・オブ・アート. 2014年11月22日閲覧。
- ^ “Senatspressestelle - Gerhard Marcks Haus 11. März bis 10. Juni 2012 - Yuji Takeoka. Zum Nullpunkt der Bildhauerei”. 2014年11月22日閲覧。
- ^ 『官報』7404号、2018年12月6日
- ^ a b “031:小谷元彦さん×名和晃平さん(アーティスト) 3/4”. Realtokyo. 2014年11月22日閲覧。
- ^ “主題としての美術館 美術館をめぐる現代美術”. 国立国際美術館. 2014年11月22日閲覧。
- ^ “Wako Work of Art”. 2015年1月23日閲覧。