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笠置峠古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
笠置峠古墳

墳丘(左に前方部、右奥に後円部)
所在地 愛媛県西予市宇和町岩木・八幡浜市釜倉
位置 北緯33度24分10.21秒 東経132度27分45.07秒 / 北緯33.4028361度 東経132.4625194度 / 33.4028361; 132.4625194座標: 北緯33度24分10.21秒 東経132度27分45.07秒 / 北緯33.4028361度 東経132.4625194度 / 33.4028361; 132.4625194
形状 前方後円墳
規模 墳丘長45m
埋葬施設 竪穴式石室
出土品 鉄製品・土師器
築造時期 4世紀前半
史跡 なし
地図
笠置峠古墳の位置(愛媛県内)
笠置峠古墳
笠置峠古墳
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笠置峠古墳(かさぎとうげこふん)は、愛媛県西予市宇和町岩木・八幡浜市釜倉にある古墳。形状は前方後円墳。史跡指定はされていない。

概要

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後円部墳頂から宇和盆地を望む

愛媛県南西部、宇和盆地を望む高地(標高400メートル)上に築造された、四国地方で最西端の前方後円墳である[1]。付近には八幡浜街道笠置峠越(国の史跡)が通る。1997-2004年平成9-16年)に旧宇和町(現在の西予市)・愛媛大学考古学研究室による発掘調査が実施されたほか、2008年(平成20年)までに史跡整備が実施されている[2]

墳形は前方後円形で、東西方向を墳丘主軸とし、前方部を西方向に向ける[1]。墳丘は2段築成で、墳丘長は45メートルを測る[1]。後円部は楕円形で長軸30メートル、前方部は未発達で前方へと狭まり、全体としては左右非対称の「しゃもじ」形をとる[1][2]。後円部上段および前方部前面は葺石で覆われるほか、墳丘裾部には部分的に石列が巡らされる[1]。埋葬施設は竪穴式石室(竪穴式石槨)で、東方向を頭位とし、長さ4.6メートル・幅0.5-0.6メートル・高さ0.7メートルを測る[1]。石室内外からは土師質高坏片および鉄製品(槍・鍬・鋤先・直刃鎌・袋状斧・錐など)が出土している[1]。築造時期は古墳時代前期前半の4世紀前半[2](または4世紀初頭[3])頃と推定される。西南四国では最古級の古墳として重要視される古墳になる[3]

現在では、史跡整備のうえで石室は現地で公開されている[2]。なお、笠置峠の南斜面では南予唯一の方墳である東大谷古墳が所在する。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 笠置峠古墳(平凡社、刊行後版) 2006.
  2. ^ a b c d 「広報せいよ 2008年10月号」 (PDF) 西予市役所、2008年、pp. 2-3(リンクは西予市ホームページ)。
  3. ^ a b えひめの古墳探訪 2017.

参考文献

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(記事執筆に使用した文献)

関連文献

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(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 愛媛大学法文学部考古学研究室編 編『笠置峠古墳(西予市埋蔵文化財調査報告書 第10集)』愛媛県西予市教育委員会、2017年。 

外部リンク

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  • ウィキメディア・コモンズには、笠置峠古墳に関するカテゴリがあります。