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笠 道引(かさ の ちびき)は、奈良時代の貴族。姓は朝臣。官位は従五位上・右京亮。
天平宝字8年(764年)10月の藤原仲麻呂の乱終結後に行われた叙位にて従五位下に叙爵し、11月には乱で失脚したとみられる巨勢広足の後任の但馬介に補せられる。
その後、光仁朝の宝亀2年(771年)7月に陸奥介に任ぜられ、9月に従五位上に叙せられた。宝亀5年(774年)右京亮・上毛野稲人と官職を入れ替えられ京官に遷る。この時、同時に百済王理伯が右京大夫に任官している。
『続日本紀』による。
- 『続日本紀 4 新日本古典文学大系 15』岩波書店、1995年
- 宇治谷孟『続日本紀 (中)』講談社〈講談社学術文庫〉、1992年
- 宇治谷孟『続日本紀 (下)』講談社〈講談社学術文庫〉、1995年
- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年