コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第三雄琴トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第二雄琴トンネルから転送)
第一 - 第五雄琴トンネル
HST
0.0 山科駅
LSTR
湖西線
HST
比叡山坂本駅
tSTRa
11.975
tSTR
第一雄琴トンネル 299m
tSTRe
12.274
tSTRa
12.435
tSTR
第二雄琴トンネル 394m
tSTRe
12.829
tSTRa
12.985
tSTR
第三雄琴トンネル 948m
tSTRe
13.933
HST
おごと温泉駅
tSTRa
14.833
tSTR
第四雄琴トンネル 602m
tSTRe
15.435
tSTRa
15.905
tSTR
第五雄琴トンネル 67m
tSTRe
15.972
HST
堅田駅

第三雄琴トンネル(だいさんおごとトンネル)は、湖西線比叡山坂本駅おごと温泉駅の間にある全長948m鉄道トンネルである。湖西線開業の1974年昭和49年)から使用され始めた。

概要

[編集]

湖西線第二雄琴トンネルおごと温泉駅の間(山科からのキロ程12km985m - 13km933mの区間)にある。複線トンネルで、トンネル内にカーブ(半径2,000m)が1か所あり、北側(近江今津方面)の出口の方へ4.5の上り勾配となっている。また、トンネルの出入口の両側はバラスト軌道であるが、トンネル内はスラブ軌道となっている。

また、おごと温泉駅側の出口とおごと温泉駅との距離は短く、下り線のおごと温泉駅の場内信号機はトンネル内の出口付近にある。

湖西線が開業する以前の1973年昭和48年)8月23日に、集中豪雨のためこのトンネルで崩壊事故が発生した。湖西線の開業予定時期が近づいていたため、復旧作業が全力で行われ、1974年(昭和49年)1月30日に復旧した。

周辺のトンネル

[編集]

比叡山坂本 - 堅田間では、旧江若鉄道の市街地を横断するルートではなく山側のルートで建設されたため、5つのトンネルが連続して存在する。なお、全て第三雄琴トンネルと同様に複線トンネルとなっている。

第一雄琴トンネル

[編集]
  • 全長:299m
  • 山科からのキロ程:11km975m - 12km274m

比叡山坂本駅の北側(近江今津方面)、第二雄琴トンネルの南側(京都方面)にあるトンネル。北側の出口の方へ6.0の上り勾配になっている。トンネルの出入口の両側はバラスト軌道であるが、トンネル内はスラブ軌道となっている。また、トンネル内にカーブはなく直線となっている。また、このトンネルの付近に湖西道路坂本北インターチェンジがある。

第二雄琴トンネル

[編集]
  • 全長:394m
  • キロ程:12km435m - 12km829m

第一雄琴トンネルの北側、第三雄琴トンネルの南側にあるトンネル。北側の出口の方へ3.0‰の下り勾配になっている。トンネルの出入口の両側はバラスト軌道であるが、トンネル内はスラブ軌道となっている。また、南側(京都方面)の出入口付近にカーブ(半径1,400m)がある。

第四雄琴トンネル

[編集]
  • 全長:602m
  • キロ程:14km833m - 15km435m

おごと温泉駅の北側、第五雄琴トンネルの南側にあるトンネル。トンネル内は直線で、北側の出口の方へ10.0‰の下り勾配になっている。トンネルの出入口の両側はバラスト軌道であるが、トンネル内はスラブ軌道となっている。

第五雄琴トンネル

[編集]
  • 全長:67m
  • キロ程:15km905m - 15km972m

第四雄琴トンネルの北側、堅田駅の南側にあるトンネル。北側の出口の方へ5.0‰の下り勾配になっている。また、トンネルの全長が短いため、トンネル内もバラスト軌道となっている。また、北側の出入口付近にカーブ(半径2,000m)がある。

参考文献

[編集]
  • 日本鉄道建設公団大阪支社『湖西線建設工事誌』。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
  • 湖西線の歴史 - 京都大学鉄道研究会(内部誌)「あおい on Web」(通算174号、1999年11月発行)
  • 日本鉄道請負業史(関西・中国地区>湖西線) - (社)日本鉄道建設業協会