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第122師団 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第百二十二師団から転送)
第122師団
創設 1945年(昭和20年)1月16日
廃止 1945年昭和20年)
所属政体 大日本帝国
所属組織 大日本帝国陸軍
部隊編制単位 師団
兵種/任務 歩兵
所在地 牡丹江省-吉林省
編成地 牡丹江省 興隆
通称号/略称 真鶴[1][2]
補充担任 東京師管東京師管区
最終上級単位 第1方面軍
最終位置 吉林省 大賚
戦歴 太平洋戦争
(ソ連対日参戦)
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第122師団(だいひゃくにじゅうにしだん)は、大日本帝国陸軍師団の一つ。

沿革

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太平洋戦争末期、多くの師団が満州から南方戦線と本土決戦準備に転用されたことに伴い、満州防備強化を目的として1945年(昭和20年)1月16日に軍令陸甲下令により、第121・第122・第123第124第125第126第127第128師団の8個師団の編成が発令された。

第122師団は、第11師団が満州から四国に転用されたため、牡丹江省興隆において第11師団の残留者と第4国境守備隊を基幹に編成された。同年3月30日に編成を完結し第1方面軍の直轄兵団に編入され牡丹江一帯で満州東部の国境警備に当る。

同年8月9日、ソ連対日参戦により侵攻してきたソ連軍と交戦し、8月17日に停戦命令を受領した。

師団概要

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歴代師団長

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  • 赤鹿理 中将:1945年(昭和20年)1月20日[3] - 入「ソ」

参謀長

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  • 岩元議秀[4] 中佐:1945年(昭和20年)1月25日[5] - 入「ソ」。3月1日、任陸軍大佐[6]

最終所属部隊

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  • 歩兵第265連隊[7](東京):出村耐造大佐(1945年(昭和20年)3月10日[8] - 入「ソ」)
  • 歩兵第266連隊[9](甲府):柏木求馬大佐(1945年(昭和20年)3月10日[10] - 入「ソ」)
  • 歩兵第267連隊[11](佐倉):杉村南平中佐(1945年(昭和20年)3月10日[12] - 入「ソ」)。6月10日、任陸軍大佐[13]
  • 第122師団挺進大隊[14]:齋藤喜一少佐
  • 第122師団制毒隊[15]
  • 野砲兵第124連隊[16]:瀧波幸助中佐(1945年(昭和20年)2月12日[17] - 入「ソ」)。6月10日、任陸軍大佐[18]   
  • 工兵第122連隊[19]:澁谷勇雄少佐(1945年(昭和20年)2月12日[20] - 入「ソ」)    
  • 第122師団通信隊[21]:藤田喜代馬少佐
  • 輜重兵第122連隊[22]:田中剛一少佐(1945年(昭和20年)2月12日[23] - 入「ソ」)
  • 第122師団兵器勤務隊[24]:兼田達郎中尉
  • 第122師団衛生隊[25]:荒川大尉
  • 第122師団第1野戦病院[26]
  • 第122師団第2野戦病院[27]
  • 第122師団第4野戦病院[28]
  • 第122師団病馬廠[29]:木下昇獣医大尉
  • 第122師団防疫給水部[30]

脚注

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  1. ^ 師団司令部の通称号は平時編制が満洲462及び943部隊、戦時編制が真鶴12061部隊。
  2. ^ 通称号を「舞鶴」とする資料があるがこれは誤りである。
  3. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第14号、1頁2段。前職は第13師団長。
  4. ^ 外山、森松 1987, p. 1213.
  5. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第17号、4頁1段。前職は野戦重砲兵第2連隊長。
  6. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第42号、3頁1段
  7. ^ 通称号は平時編制が満洲414部隊、戦時編制が真鶴12062部隊。
  8. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第58号、1頁2段。前職は第4国境守備第1地区隊長。
  9. ^ 通称号は平時編制が満洲802部隊、戦時編制が真鶴12063部隊。
  10. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第58号、1頁2段。前職は第4国境守備第2地区隊長。
  11. ^ 通称号は平時編制が満洲121部隊、戦時編制が真鶴12064部隊。
  12. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第58号、1頁2段。前職は迫撃第14大隊長。
  13. ^ 『将校進級内報』、6頁3段
  14. ^ 通称号は真鶴13923部隊。
  15. ^ 通称号は真鶴13917部隊。
  16. ^ 通称号は平時編制が満洲690部隊、戦時編制が真鶴12065部隊。
  17. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第35号、1頁3段。前職は第4国境守備砲兵隊長。
  18. ^ 『将校進級内報』、6頁1段
  19. ^ 通称号は平時編制が満洲361部隊、戦時編制が真鶴12066部隊。
  20. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第35号、1頁3段。前職は独立工兵第29連隊大隊長。
  21. ^ 通称号は平時編制が満洲504部隊、戦時編制が真鶴12067部隊。
  22. ^ 通称号は平時編制が満洲453部隊、戦時編制が真鶴12068部隊。
  23. ^ 『陸軍異動通報』昭和20年第35号、1頁3段。前職は独立自動車第66大隊長。
  24. ^ 通称号は平時編制が満洲241部隊、戦時編制が真鶴12069部隊。
  25. ^ 通称号は真鶴13918部隊。
  26. ^ 通称号は真鶴13919部隊。
  27. ^ 通称号は真鶴13920部隊。
  28. ^ 通称号は真鶴13921部隊。
  29. ^ 通称号は平時編制が満洲60部隊、戦時編制が真鶴12070部隊。
  30. ^ 通称号は真鶴13922部隊。

参考文献

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  • 陸軍省 調製 『第一方面軍編制人員表』。(防衛省防衛研究所蔵、中央-軍事行政編制-10)
  • 陸軍省 調製 『軍令ニ依リ計画セラレアル半未動員臨時動員部隊編制人員表』。(防衛省防衛研究所蔵、中央-軍事行政編制-95)
  • 陸軍省 調製 『陸軍異動通報』。(防衛省防衛研究所蔵、中央-軍事行政異動通報-38, 39)
  • 陸軍省 調製 『将校進級内報』。(防衛省防衛研究所蔵、中央-軍事行政異動通報-41)
  • 第一二二師団 『部隊原簿』。(防衛省防衛研究所蔵、満洲-終戦時の日ソ戦-109)
  • 厚生省援護局 『陸軍北方部隊略歴(その一)』、1963年。(防衛省防衛研究所蔵、中央-部隊歴史全般-28)
  • 外山操 編 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 外山操、森松俊夫 編『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。 
  • 福川秀樹 『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 秦郁彦 編 『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。

関連項目

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