コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第112師団 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第112師団
創設 1944年(昭和19年)7月12日
廃止 1945年昭和20年)
所属政体 大日本帝国の旗 大日本帝国
所属組織  大日本帝国陸軍
部隊編制単位 師団
兵種/任務 歩兵
所在地 満州 琿春
編成地 満州
通称号/略称 公(きみ)
補充担任 久留米師管区
最終上級単位 第3軍
最終位置 満州 琿春
戦歴 太平洋戦争
(ソ連対日参戦)
テンプレートを表示

第112師団(だいひゃくじゅうにしだん)は、大日本帝国陸軍師団の一つ。

沿革

[編集]

太平洋戦争中期以降、多くの師団が満州から南方に転用されたため、1944年(昭和19年)7月、琿春において第111師団と同様に第9独立守備隊を基幹とし、宮古島に転用された第28師団の残留者が加わり第112師団が編成され第3軍に編入。編成後、満州東部のソ連国境の南端に位置する琿春、間島地区の警備と治安維持に当る。

1945年(昭和20年)8月9日、ソ連軍の侵攻(ソ連対日参戦)を受け、多くの犠牲を出しながら琿春の防衛に当たった。8月17日、第1方面軍の命により停戦し、翌日に中村師団長、安木参謀長が自決した。

師団概要

[編集]

歴代師団長

[編集]
  • 中村次喜蔵 中将:1944年(昭和19年)7月14日 - 1945年8月18日

参謀長

[編集]
  • 安木亀二 大佐:1944年(昭和19年)7月14日[1] - 1945年8月18日

最終司令部構成

[編集]
  • 参謀長:安木亀二大佐
    • 参謀:高杉覚中佐
  • 副官:兼子兼治郎中佐

最終所属部隊

[編集]
  • 歩兵第246連隊(福岡):山本稜威大佐
  • 歩兵第247連隊(大村):西崎逸雄大佐
  • 歩兵第248連隊(久留米):広瀬利善大佐
  • 砲兵第112連隊:塚本清太郎少佐
  • 第112師団工兵隊:
  • 第112師団通信隊:尾形茂人大尉
  • 第112師団挺進大隊:佐野隆夫少佐
  • 第112師団輜重隊:竹内岱雲少佐
  • 第112師団兵器勤務隊:

脚注

[編集]
  1. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』444頁。

参考文献

[編集]
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 別冊歴史読本 戦記シリーズNo.32 太平洋戦争師団戦史』、新人物往来社、1996年。

関連項目

[編集]