第3軍団 (ロシア陸軍)
| 第3軍団 | |
|---|---|
 | |
| 創設 | 2022年6月 |
| 所属政体 |
 ロシア |
| 所属組織 |
 ロシア陸軍 |
| 部隊編制単位 | 軍団 |
| 兵科 | 自動車化狙撃兵 |
| 兵種/任務/特性 | 陸戦 |
| 人員 | 10,000人[1] |
| 所在地 | ニジニ・ノヴゴロド州ムリノ |
| 上級単位 | 西部軍管区 |
| 担当地域 | ニジニ・ノヴゴロド州 |
| 主な戦歴 | ロシアのウクライナ侵攻 |
| 指揮官 | ウラジーミル・ベリャフスキー少将 |
第3軍団（だい3ぐんだん、ロシア語: 3-й армейский корпус）は、ロシア陸軍の軍団。西部軍管区隷下。
概要[編集]
ロシアのウクライナ侵攻[編集]
2022年6月、ロシアのウクライナ侵攻の影響に伴い、ロシア各地の志願兵を基幹に、ニジニ・ノヴゴロド州で創設された。団員には6か月契約でロシアの平均月収の3倍に当る月給20万ルーブル＋インセンティブの高額報酬が約束されたが、定員の2万人には未充足で高齢者や麻薬中毒者、アルコール中毒者の志願兵も入隊したとされる[1]。
北東部・イジューム戦線[編集]
2022年9月上旬、ウクライナ軍の攻勢に対抗するため友軍の救援で北東部ハルキウ州イジュームに配置されたが、返り討ちに遭い「戦況に何の影響も与えずに溶けて消えた」と評されてあまり役に立たずにハルキウ州の大部分を解放された[1][2]。
東部・南ドネツク戦線[編集]
「ヴフレダールの戦い」も参照
2023年2月上旬、東部ドネツィク州ヴォルノヴァーハ地区ヴフレダールに配置された[3]。
東部・バフムート戦線[編集]
「バフムートの戦い」も参照
2023年5月上旬、第72独立自動車化狙撃旅団がワグネル・グループの援軍で東部ドネツィク州バフムートに配置されたが、第6中隊、第8中隊が全滅して撤退したため、ワグネルのエフゲニー・プリゴジン代表から「第72旅団がものすごい勢いで戦場から逃げ出した。現時点でバフムート市内に残っている部隊はワグネルだけだ」と批判された[4][5]。その後に第72旅団はワグネルに私刑にされ、団員の殺害・暴行、装備没収の報復を受けたとローマン・ヴェネヴィチン旅団長が報告した[6]。9月中旬にはバフムート郊外のアンドリーウカに配備されていたが、ウクライナ軍に包囲殲滅されてアンドリーウカを解放された[7]。
東部・アウディーイウカ戦線[編集]
「アウディーイウカの戦い (2022年)」も参照
2023年6月上旬、第6自動車化狙撃師団が第1軍団の援軍で東部ドネツィク州ポクロウシク地区アウディーイウカに配置された[8]。
編制[編集]
- 軍団司令部（ムリノ）
- 第6自動車化狙撃師団
- 第72独立自動車化狙撃旅団
- 第27砲兵旅団
脚注[編集]
- ^ a b c The Russians Spent Months Forming A New Army Corps. It Lasted Days in Ukraine フォーブス
- ^ ウクライナ軍、北東部ハルキウ州で30超の集落を掌握 ゼレンスキー氏 CNN
- ^ Russian Offensive Campaign Assessment, February 2, 2023 戦争研究所
- ^ ワグネルのトップ、ロシア軍の旅団に憤り バフムートの戦域から「逃げた」 CNN
- ^ ウクライナ軍、バフムート付近で反撃に成功と主張 CNN
- ^ Уволенный полковник рассказал о массовых преступлениях ЧВК «Вагнер» ザ・モスクワ・タイムズ
- ^ ウクライナ軍の精鋭旅団が猛攻、バフムート近郊のロシア軍旅団が全滅 フォーブス・ジャパン
- ^ Russian Offensive Campaign Assessment, June 1, 2023 戦争研究所