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笹かれい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

笹かれい(ささかれい、笹カレイ、笹かれ、若狭かれい)とは、カレイ科のヤナギムシガレイの生干しのことで、形が笹の葉に似ていることから、京都など関西では笹かれいと呼ばれている。関東では柳かれいと呼ばれる。中世より主に福井県若狭地方で水揚げされて、生干しにされ陸上を京都まで運ばれた。身に甘みがあるとされ、京都では美味で高級な魚とされている。福井県の若狭地方では、若狭かれいと呼ばれている。

概要

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  • 若狭湾は、日本海の暖流と寒流が入り込むところで、リアス式海岸となっており、そこでとれるカレイは特に味が良いと言われ、4月の中ごろまで漁が続けられる。若狭の笹かれいは、古くから高級食材として京都で珍重され、山海名産図会にも「天下にまたとない朝廷の召し上がる珍味」と記されるほどの高い評判を得ていた。
  • 特にメスの笹かれいは橙色の卵巣が透けて見え、オスよりも美味しいとされ高値で販売されている。
  • 福井県小浜市の笹かれいは、現在も毎年皇室へ献上されている。
  • 若狭産と並んで京都府舞鶴市産と島根県浜田市産も有名である。

歴史

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  • 古くより小浜市を中心とする福井県若狭地方は、海に面していない京都へ日本海側で採れる魚類の供給地であり、若狭から京都へは笹かれいの他、浜焼き鯖や、ぐじ等も運ばれて食されていた。

作り方

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水揚げしたばかりの新鮮なヤナギムシガレイに淡塩を施し、串に刺して一晩、日陰干し(一夜干し)にするという単純なもの。

料理方法

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  • 焦げ目が付かないように、弱い火で炙るのが一般的であるが、素揚げ、唐揚げ、天ぷら、ムニエル等の料理方法もある。
  • 島根県大田市などでは、干していない生の笹かれいで、小振りのものを縦に細切りにして刺身とする。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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