等長共役

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幾何学において、等長共役(とうちょうきょうやく、:isotomic conjugate)または等距離共役とはABCと点Pについて定義される点の一つとの関係である。

定義[編集]

ABCと、その辺上にない点Pについて、A', B', C' をそれぞれ、直線AP, BP, CPBC, CA, ABの交点とする。次にA', B', C'を辺BC, CA, AB中点で鏡映した点を、それぞれA", B", C"とする。このときAA", BB", CC"等長共役線(isotomic lines)と言う。3つの等長共役線はチェバの定理より一点で交わる。その点をP等長共役点または単に等長共役といい、Pとその等長共役点との関係を等長共役と言う。

座標[編集]

P三線座標p : q : rとすると、Pの等長共役点の三線座標は以下の式で与えられる。

ここで a, b, cはそれぞれ、三角形のA, B, Cの対辺の長さである。

P重心座標p : q : rとすると、Pの等長共役点の重心座標は以下の式で与えられる。

性質[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  • Robert Lachlan, An Elementary Treatise on Modern Pure Geometry, Macmillan and Co., 1893, page 57.
  • Roger A. Johnson: Advanced Euclidean Geometry. Dover 2007, ISBN 978-0-486-46237-0, pp. 157–159, 278

外部リンク[編集]