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算数セット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

算数セット(さんすうセット)は、小学校低学年における算数の授業で用いられる副教材[1]おはじき、数え棒、ブロックなどの半具体物で構成され、数の概念や計算を理解しやすくする目的で使用される[1][2]さんすうせっと、算数ボックス、さんすうぼっくす[注 1]などともいう[3][4][5]

構成物

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構成物は商品や対応する教科書によって異なるが、一般的には次のようなもので構成される[3][4][6][7]

  • 数カード
  • 数のブロック
  • 計算カード
  • 数え棒
  • お金
  • 時計
  • おはじき
  • さいころ
  • いろいた
  • ファイルセット
  • 定規
  • すごろくの台紙
  • 積み木
  • ホワイトボード
  • 数字の表
  • 織ゴム
  • 外箱

評価

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経済的負担

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算数セットを使う機会は小学校1~3年生に限定されるため、保護者の経済的負担を考慮し学校が備品として購入すべきとの意見もある[8][9]。なお、一部の自治体・学校では学校が購入したり児童に貸し出したりしている[8][10]

記名の負担

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算数セットを各自が購入する場合、小さなおはじきやカードにもそれぞれ名前を記すことになるため、その負担がたびたび話題になる[11][12]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「さんすうぼっくす」は、全国学校用品株式会社及び株式会社誠文社の登録商標(第4564052号)である[1]

出典

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  1. ^ a b デジタル大辞泉. “算数セット(サンスウセット)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年7月4日閲覧。
  2. ^ 小室, 由希江「算数学習の理解を確かなものにする指導についての研究 : 低学年における整数の具体的モデルを使った活動」『島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集』第5巻、2014年3月25日、21–30頁。 
  3. ^ a b seibunsya (2019年4月1日). “さんすうぼっくす”. ヒシエス誠文社. 2023年7月10日閲覧。
  4. ^ a b さんすうせっと(先生方向け)|光文書院”. 光文書院. 2023年7月10日閲覧。
  5. ^ 澁谷, 久「小学校「算数セット」の拡張性に関する考察」『稚内北星学園大学紀要』第19号、2018年5月31日、23–34頁、ISSN 2189-244X 
  6. ^ さんすうせっと 標準版”. 昭和教材株式会社. 2023年7月10日閲覧。
  7. ^ 学校教材を通販で買えるサイト 学校教材.com”. gakkoukyouzai.com. 2023年7月10日閲覧。
  8. ^ a b asahi.com(朝日新聞社):算数セット「もったいない」 なぜ新入生全員が購入? - 教育”. www.asahi.com. 2023年7月10日閲覧。
  9. ^ 2019/2 愛西市議会だより 一般質問〜市政を問う〜 p.16”. 愛西市. 2023年7月10日閲覧。
  10. ^ 「指定のものだけでも14万円」学校から求められる入学準備品 その負担 本当に必要? | MRTニュース | MRT宮崎放送 (3ページ)”. MRT宮崎放送 (2023年3月4日). 2023年7月10日閲覧。
  11. ^ 河原夏季. “「地獄」「心を無に」…〝算数セット〟の名前付け、SNSで毎年話題”. withnews.jp. 2023年7月10日閲覧。
  12. ^ 【入学式前夜】算数セットの名前書きが地獄すぎる 何百個書くねや… おはじき、サイコロ、数え棒など細かすぎるパーツ「これ本当に大変」「下級生に引き継いでくれたら」(まいどなニュース)”. Yahoo!ニュース. 2023年7月10日閲覧。

関連項目

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