管理工学研究所
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | K3, kthree |
本社所在地 |
日本 〒101-0021 東京都千代田区外神田二丁目2番2号 関根ビル |
設立 | 1967年1月24日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 4010001014036 |
事業内容 |
ソフトウェア製品(医療、教育、データベース製品)の開発・販売。 モバイル・IoTに関わるソフトウェア開発・システムインテグレーション。 高度ソフトウェアに関するコンサルテーション・エンジニアリングサービス。[1] |
代表者 | 代表取締役社長 金谷直己 |
資本金 | 1250万円 |
従業員数 | 76名(2024年1月) |
外部リンク | https://www.kthree.co.jp/ |
株式会社管理工学研究所(かんりこうがくけんきゅうしょ、Kanrikogaku Kenkyusho, Ltd.、略称: K3, kthree)は、日本のソフトウェア開発会社である。本社を東京都千代田区に持つほか、開発拠点として東京都目黒区に目黒分室を、石川県金沢市と福井県福井市に北陸分室を擁する。創業は1967年(昭和42年)であり、独立系ソフトウェアハウスの中では老舗に入る。
概要
[編集]1967年に当時、慶應義塾大学理工学部管理工学科の助教授であった関根智明が、自身の研究室の大学院生らとともに創業した[2]。
当初はFORTRANやCOBOLのコンパイラ開発を手がけ[3]、NECのパソコンPC-9800シリーズの処理系である「N88-BASIC(86)」の開発作業の一部も請け負った[4]。
パソコン用OSの主流がMS-DOSであった時代には、ワープロソフト「松」やデータベースソフト「桐」を擁し、ジャストシステムやロータスと肩を並べる有力ソフトメーカーの地位にあった。ロータスの表計算ソフト「Lotus 1-2-3」の日本語化作業も請け負っていた[5]。しかし、1995年にWindows 95が発売されてブームとなり、パソコン用OSがMS-DOSからWindowsに移行した時期にWindows対応が遅れたこと(Windows版「桐」の発売は1997年10月)等の要因により、これらパソコン用ソフトのシェアを失った。
一方で大型日本語組版システムであるEdianシリーズを開発し、1989年に住友金属システム開発を販売元として「SMI EDIAN」をリリースした。同シリーズはその後もリリースを重ね、35年後の2024年現在もNECネクサソリューションズから商品名「SUPER DIGITORIAL/EW」として販売されている。
このEdianの他にも分野別のシステムおよびサービスの提供に注力し、自社IPRをコアとしたビジネスを継続している。
2024年現在、継続的にバージョンアップを行っている「桐」に加えて、分野別のシステム・サービスの開発・提供と、高度エンジニアリングの提供を主軸とした事業展開を行っている。
主な製品
[編集]分野別システム・サービス
[編集]- SUPER DIGITORIAL/EW(スーパーデジトリアル イーダブリュー:業務用DTPシステム)
- Raporte (ラポルテ:医療型障害児入所施設(重心)・精神科病院向けオーダエントリ・電子カルテシステム)
- mims(マイムズ:病児保育施設向けインシデント管理システム)
- bmic-ZR(ビーミック ゼットアール:在宅ケア支援サービス)
- HEURiS(ヒューリス:校務支援システム)
- YELL(エール:時間割作成ソフト)
- どこいっ太Air(どこいった エアー:工場・倉庫向け屋内位置検知システム)
パソコン用ソフト
[編集]桐を除いて販売を終了した。
モバイル端末用アプリ
[編集]販売を終了した。
- +J For S60(NOKIA端末用日本語表示プラグイン)
- Notea(電子付箋ソフトウェア)富士通等からの特許ライセンス契約により実現した[6]。
- mobileESCORT 携帯電話からの対話型コンテンツをプログラムなしに実現するソリューションシステム。ドコモ・テクノロジ株式会社と共同開発[7]。
脚注
[編集]- ^ 会社情報-会社概要 | 管理工学研究所
- ^ [1] (PDF)
- ^ “会社沿革”. 管理工学研究所. 2019年4月25日閲覧。
- ^ 富田倫生 (2010年4月27日). “パソコン創世記 悪夢の互換ベーシック開発”. @IT. 2019年4月25日閲覧。
- ^ 「ロータスジャパンを秋に設立、管理工学研と技術提携すると発表」『日経産業新聞』1985年6月28日、6面
- ^ 地域の産学官と大手企業の結集により特許ライセンス契約を締結 : 富士通
- ^ ドコモ・テクノロジ株式会社