粕渕辰昭
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かすぶち たつあき 粕渕 辰昭 | |
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生誕 |
1944年??月??日 滋賀県 |
国籍 | 日本 |
職業 | 山形大学農学部名誉教授 |
活動期間 |
1986年-1992年 農林水産省北海道農業試験場 水田土壌管理研究室 室長 1992年-2009年 山形大学農学部教授 |
著名な実績 |
2003年-2005年 山形大学農学部長 1994年-1996年 日本土壌肥料学会部門長 1993年-1994年 土壌物理研究会評議員 |
代表作 |
無施肥・無農薬栽培研究 多数回中耕除草・増収研究 2005年大学設置分科会専門委員会 委員(文部科学省) |
補足 | |
粕渕 辰昭(かすぶち たつあき、1944年 - )は、日本の農学者。学位は、農学博士[1]。農林官僚。山形大学農学部教授を経て、同大学名誉教授。[粕渕辰昭]の専門は土壌物理学だったが、退職後は「多数回中耕除草」の研究に専念した。彼は江戸時代を中心に出版された「農書」を詳しく調査し、江戸時代末には日本各地で、この多数回中耕除草が実施されていることを発見した。彼はこの古くて新しい稲作技術をこれからの有機稲作普及推進する場面で、誰でも簡単に無肥料・無農薬栽培を実現する有力な手段と考え、岡山県の農業高校が進めている実証研究に協力している[2]。
人物
[編集]1944年(昭和19年)滋賀県生まれ。1966年3月、岐阜大学農学部農芸化学科を卒業。1966年、農林水産省農業技術研究所(現・農業環境技術研究所)研究員、1986年農林水産省北海道農業試験場水田土壌管理研究室室長。1992年11月、山形大学農学部助教授、1995年教授、2003年農学部長。2009年3月、退官。
所属学協会
[編集]- 農業土木学会
- 日本土壌肥料学会
- 土壌物理研究会
- 国際土壌学会
- 土質工学会
- 農業気象学会
- 水文・水資源学会
受賞歴
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『土と地球―土は地球の生命維持装置』学会出版センター ISBN 978-4762230639 (2010年5月)
共著
[編集]- 荒生秀紀『自然との共生をめざすコメ作り-江戸時代に学ぶ新農書-』新農社〈2021年7月〉[4]。
- 松井良業[5]『ガンは癌にあらず―春ウコン免疫賦活剤が制する成人病』春ウコン研究会 ISBN 978-4990522605 (2010年9月)[6][7]。
- 宮崎毅[8]、長谷川周一 『土壌物理学』朝倉書店 ISBN 978-4254430929 (2005年6月)
- ダニエル・ヒレル(著)[9]、Daniel Hillel(原著)、岩田進午(翻訳)『環境土壌物理学〈1〉土と水の物理学―耕地生産力の向上と地球環境の保全』農林統計協会 ISBN 978-4541026637 (2001年1月)
参考文献
[編集]- 光合成細菌が生物多様な田んぼを育む【栽培を科学する】
- 「無施肥・無農薬栽培研究の最先端をいくのは農家だ」/農学博士・粕渕辰昭(自然栽培 2016 Vol 9)
- 中耕除草を現代稲作に(山形新聞)2008年10月27日
- 江戸時代の農書における水田の多数回中耕除草とその効果
脚注
[編集]- ^ “研究者検索”. research map 2017年2月25日閲覧。
- ^ “岡山県立瀬戸南高校実証研究”. 2023年6月15日閲覧。
- ^ “日本土壌肥料学会賞受賞者一覧” 2017年2月24日閲覧。
- ^ “自然との共生をめざすコメ作り”. 新農社 2023年2月20日閲覧。
- ^ “著者の略歴” 2017年2月25日閲覧。
- ^ “春ウコンで「がん」が消えた” 2017年2月24日閲覧。
- ^ “ようこそ!春ウコン研究会 へ” 2017年2月25日閲覧。
- ^ “研究者検索”. research map 2017年2月25日閲覧。
- ^ “イスラエル大使館 / Israel in Japan”. facebook 2017年2月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- MHK工房
- 粕渕辰昭アドバイザー(山形県)
- 粕渕辰昭 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 論文一覧(KAKEN、CiNii)
- 粕渕辰昭 - J-GLOBAL
- 粕渕辰昭 - researchmap