紅亜鉛鉱
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紅亜鉛鉱 | |
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紅亜鉛鉱の結晶 | |
分類 | 酸化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 4.AB.20 |
Dana Classification | 04.02.02.01 |
化学式 | (Zn,Mn)O |
結晶系 | 六方晶系 |
対称 | P63mc |
晶癖 | 鉱染 – 基質中に分散した小さな粒子として生成 |
双晶 | On {0001} |
へき開 | On {1010}, perfect; parting on {0001} |
断口 | 貝殻状断口 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 4 |
光沢 | 亜金剛光沢から樹脂質 |
色 | 橙色、黄橙色から深赤色、稀に黄色、稀に緑色、無色から白色 |
条痕 | 黄色がかった橙色 |
透明度 | 半透明、薄片では透明 |
比重 | 5.64–5.68 |
光学性 | Uniaxial (+) |
屈折率 | nω = 2.013, nε = 2.029 |
複屈折 | δ = 0.016 |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
紅亜鉛鉱またはジンカイト(Zincite)は、酸化亜鉛の鉱物である。結晶は天然では稀なものだが、多くの蛍光鉱物で有名なニュージャージー州のフランクリン鉱山やスターリングヒル鉱山は、顕著な例外である。六方晶系の結晶構造で、色は不純物の存在に依存する。フランクリン鉱山で見られるものは、珪亜鉛鉱、フランクリン鉄鉱と共生し、主に鉄とマンガンのドーパントのため、赤色である。
人工的に紅亜鉛鉱結晶を成長させることも可能で、合成紅亜鉛鉱結晶は、亜鉛精錬の副産物として得られる。合成結晶は、無色または暗赤色から橙色、黄色、明るい緑色までになりうる。
天然及び合成の結晶は、方鉛鉱等の別の鉱物と組み合わせて、真空管の開発以前の初期の鉱石ラジオの鉱石検波器として用いられた。この装置は、「猫のひげ」(cat's whisler)として知られた。