紅茶・珈琲誌
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『紅茶・珈琲誌』(こうちゃ・コーヒーし、Tea and Coffee: a Modern View of Three Hundred Years of Tradition)は、イギリスの紅茶とコーヒーの製造販売業、「ブラマー商会」の会長である、エドワード・ブラマー(Edward Bramah)が著した、紅茶とコーヒーに関する解説書である。
本の概要と出版状況
[編集]紅茶およびコーヒーの起源から、栽培方法と商品化されるまでの過程、1970年代初頭までの紅茶市場の状況などを約100点の図版とともに詳しく解説している。著者自身紅茶売買に携わっていた関係から、とくに紅茶貿易についての記述は精細をきわめており、紅茶、コーヒーに関するすぐれた文化史として重用されている。
初版はHutchinsonより1972年に出版され、現在でもブラマー・ミュージアム(The Bramah Museum of Tea and Coffee)にて出版されている。日本語版は、劇作家の梅田晴夫が翻訳し、1974年に1000部のみ限定出版されたが、同社から1978年に重版されたのを最後に、現在は絶版となっている。
目次
[編集]日本語タイトルは梅田晴夫の訳に拠る。
- 紅茶の国
- ロンドンでの紅茶の吟味
- コーヒー・ハウスの興亡
- 南アフリカでのコーヒー・ブレーク
- コーヒー・バー・ブーム
- 中国貿易の盛衰
- 中国茶の回春
- 紅茶およびコーヒーの振りだし法の変遷
- 販売革命
- 紅茶の社会生活
- 市場傾向と新開発
出版記録
[編集]- 1972年 Hutchinson ISBN 978-0091089504 (初版)
- 1974年 東京書房社 (梅田晴夫による日本語訳)
- 1978年 東京書房社 (同上)味道探求名著選集の一冊として重版。