絞首架の男
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絞首架の男(こうしゅかのおとこ、Der Mann vom Galgen)は、『グリム童話』の初版に収録されている作品である(決定稿の第7版からは削除されている)
昔 夜遅く 老婆の家にたくさんの客たちがやって来たが 出す食材が無かった 老婆は困って絞首台に行き吊るされている男の腹を裂いて肝臓を取り出して持ち帰って肝臓を切り刻んで串刺しにして火で炙ってから塩を撒いて客に食べさせた すると客が帰った後 老婆の家の扉を叩く音が聞こえた 老婆は恐る恐る扉を開けてみるとそこには目がくり抜かれて頭が禿げていて肝臓が抜き取られた男が立っていた 老婆は男に聞くことにした 老婆は「どうしてお前には髪の毛が無いんだい?」男は「風で吹かれて飛ばされた」 老婆は続いて「どうしてお前には目は無いんだい?」男は「カラスに啄まれて持っていかれた」 最後に老婆は「なんでお前には肝臓が無いんだい?」男は「お前に肝臓を取られたんだ!」と言った