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雪虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
綿虫から転送)
雪虫の一種(トドノネオオワタムシ)
防御反応中のBeech blight aphid英語版(踊っているように見えることから、通称ブギウギエィフィド)

雪虫(ゆきむし)とは、アブラムシカメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)のうち、白腺物質を分泌するが存在するものの通称。体長5mm前後の全身が、綿で包まれたようになる。

概要

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この虫の呼び名としては、他に綿虫(わたむし)[1]、雪蛍[2]、東京地域のオオワタシーラッコシロコババ、京都地域のゆきんこおこまさん、伊勢地域のオナツコジョロ、水戸地域のオユキコジョロがある他[3]しろばんばといった俗称もある。小説『しろばんば』のタイトルは、この虫に由来する。

具体的な種としては、トドノネオオワタムシ、ヒイラギハマキワタムシなどが代表的な存在である。

アブラムシは普通、のない姿で単為生殖によって多数が集まったコロニーを作る。しかし、秋になって越冬する前などに、羽を持つ成虫が生まれ、交尾して越冬のために産卵する。この時の羽を持つ成虫が物質を身にまとって飛ぶため、その姿が雪を思わせる。また、アブラムシの飛ぶ力は弱く、風になびいて流れるので、なおさらに雪のように見える。

北海道東北地方では、初雪の降る少し前に出現すると感じられることが多いため、冬の訪れを告げる風物詩ともなっている。

雄には口が無く、寿命は1週間ほど。雌も卵を産むと死んでしまう。熱に弱く、人間の体温でも弱る。

俳句では、季語。同じ「雪虫」と呼ばれるセッケイカワゲラは黒い昆虫で、の季語。

脚注

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出典

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  1. ^ 綿虫」『精選版 日本国語大辞典』https://kotobank.jp/word/%E7%B6%BF%E8%99%AB#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8コトバンクより2024年12月15日閲覧 
  2. ^ 雪蛍」『精選版 日本国語大辞典』https://kotobank.jp/word/%E9%9B%AA%E8%9B%8Dコトバンクより2024年12月15日閲覧 
  3. ^ シーラッコ」『世界大百科事典(旧版)内』https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B3コトバンクより2024年12月15日閲覧 

関連項目

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外部リンク

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