美住町 (東村山市)
美住町 | |
---|---|
東村山市立東村山第七中学校 | |
北緯35度45分15.59秒 東経139度27分50.29秒 / 北緯35.7543306度 東経139.4639694度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
市町村 | 東村山市 |
面積 | |
• 合計 | 0.93 km2 |
人口 | |
• 合計 | 10,066人 |
• 密度 | 11,000人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
189-0023[3] |
市外局番 | 042[4] |
ナンバープレート | 多摩 |
美住町(みすみちょう)は、東京都東村山市の町名。面積は0.93km2[1]。現行行政地名は美住町一丁目および二丁目[1]。郵便番号は189-0023[3]。
地理
[編集]市の南西部に位置し、東は本町および栄町、西は廻田町、南は富士見町、北は野口町と接している[5]。東に接する本町および栄町とは西武国分寺線に、南に接する富士見町とは西武多摩湖線に、ほぼ沿った町境が設定されている[6]。町の中央を東西に流れる空堀川を目安に南は一丁目、北は二丁目に分かれる[6]。
くめがわ電車図書館
[編集]URグリーンタウン美住一番街の敷地内[注釈 1]には鉄道保存車両を活用した「くめがわ電車図書館」が置かれており[8]、市立図書館ができる前の旧住宅・都市整備公団久米川団地[注釈 2]時代から地域住民によって運営されてきた[7]。現在の車体は2代目で、2000年に営業運転を終了した西武101系クハ1150となっている[10]。その景観は東村山50景の1つに選ばれている[7]。2015年に公開された映画『あん』[注釈 3]のロケ地にもなった[7][11][12][注釈 4]。市の積極的な協力により撮影スケージュールは2014年11月18日・22日が組まれた[12]。
東村山浄水場
[編集]二丁目に立地する東村山浄水場[13]は、約26万m2の敷地面積を有し[14]、区域の大半かつ町の約4分の1を占めている。
この浄水場の構内に設置されている高架水槽は、その独特な形状により地域や近隣から「UFO」と称されており[15]、東村山市でも東村山50景に準ずる風景の中で「まるでUFO?のような浄水タンクは美住町のシンボル。〔ママ〕」と紹介している[13]。同施設を経由する水道道路は多摩湖自転車歩行者道[注釈 5]として開放され[17]、また、他方で独自に敷かれた水道道路の美住緑道は、「市民の生活の中の憩いの場」となって活用されている[13]。
美住リサイクルショップ
[編集]「美住リサイクルショップ『夢ハウス』」は、二丁目[注釈 6]に所在し、運営は市長の委嘱を受けた市民等による「美住リサイクルショップ運営委員会」[注釈 7]が行っている[18]。
東村山市では、市民が処分費用を負担し粗大ごみを出す前に、市が協定を結んでいる民間の事業者などに再利用可能な不用品を引き取ってもらうことを提案している[19]が、ごみの中間処理施設「秋水園」に持ち込まれた粗大ゴミの中で修理等をすればまだ使える家具等については、同園内の工房で再生した上で『夢ハウス』にて販売を行っている[20][注釈 8]。他に同ショップでは「衣類・陶器・バッグの引き取り」などのイベントを定期的に開催し、商品の仕入れにあてている[20]。
歴史
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東村山が1889年(明治22年)8月の村制施行時には東半分が野口村、西半分が廻り田村、の各一部に分かれていた[21][22][23][注釈 9]。その後、1942年(昭和17年)4月の町制施行を経て 1964年(昭和39年)4月の市制施行により現在の地名と区割りになった[21]。これにより、明治期から旧川越鉄道(現在の西武国分寺線・西武新宿線の一部)の敷設によって分断されていた区域の一部が後退する形となった[23]。市制施行前の大字野口は、府中街道にほぼ沿った範囲まで及んでいた[23]。
地名由来
[編集]地名の由来は、地図上から見ると町の形状が三角形にまとまっていることから[注釈 10]、三角を「みすみ」と読んだ上で[注釈 11]、これに「美しく住む」との意味を込めて決められた[17]。
世帯数と人口
[編集]2022年(令和4年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
美住町一丁目 | 3,462世帯 | 7,081人 |
美住町二丁目 | 1,438世帯 | 2,985人 |
計 | 4,900世帯 | 10,066人 |
小・中学校の学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[24]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
美住町一丁目 | 1〜4番地 6〜9番地 |
東村山市立八坂小学校 | 東村山市立東村山第七中学校 |
その他 | 東村山市立富士見小学校 | ||
美住町二丁目 | 20番地 25〜29番地 | ||
その他 | 東村山市立八坂小学校 |
交通
[編集]鉄道
[編集]道路
[編集]- 新青梅街道(東京都道5号新宿青梅線バイパス区間)
路線バス
[編集]- 2018年6月現在、町内を走る路線バス・コミュニティバスは運行されている。
施設
[編集]- 一丁目
- 二丁目
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 美住町1丁目4番地1にあたる[7]。
- ^ 1958年(昭和33年)建設[9]。
- ^ ドリアン助川原作、河瀨直美監督、樹木希林主演のハンセン病をテーマとした作品。
- ^ ドリアン助川は原作となる小説を書きあげるまでの3年間に、市内の国立療養所多磨全生園をたびたび訪れて元患者との交流を物語の構想へ繋げていた[12]。
- ^ 2018年(平成30年)度より東京都によって通称道路名が「多摩湖自転車道」から変更されている[16]
- ^ 美住町2丁目11番地32[18]
- ^ 1998年(平成10年)10年10月1日設置[18]。
- ^ 同ショップへの家具等の直接の持ち込みはできない[20]。
- ^ 1896年(明治29年)製作の『東京府郡区全図』によると、町制施行後の東村山町は、「久米川」「南秋津」「大岱」「廻田」「野口」の各村を大字として継承しているのが確認できる[23]。これら大字の範囲については、市制施行後の久米川町・本町のほぼ全域や青葉町・栄町の約半分と恩多町・萩山町の一部が「久米川」、秋津町の全域や青葉町の約半分が「南秋津」、恩多町の大部分や本町・久米川町・萩山町・栄町の一部が「大岱」、廻田町・多摩湖町の全域や富士見町の大部分と美住町の約半分が「廻田」、諏訪町・野口町の全域や美住町の約半分と本町・萩山町・栄町・富士見町の一部が「野口」となっていた[23]。
- ^ 他に地図で見た形状が由来となった地名には扇町 (海老名市)などがある。
- ^ 同様の読み方は熊本県の旧宇土郡三角町にもあり、現在の宇城市#地名にも各大字名を続けて分けたかたちで残っている。
出典
[編集]- ^ a b c “土地・気象 - 東村山市の統計・令和3年度版” (PDF). 東村山市. p. 3. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b “人口 - 東村山市の統計・令和3年度版” (PDF). 東村山市. p. 10. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b “東京都 東村山市 美住町の郵便番号”. 日本郵便. 2022年12月8日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧” (PDF). 総務省. p. 6. 2022年12月8日閲覧。
- ^ “都市計画図の閲覧”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b “多摩湖町・廻田町 - 都市計画図” (PDF). 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b c d “くめがわ電車図書館”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ “「タイムトリップ」グリーンタウン美住一番街”. UR都市機構 (2018年4月27日). 2022年12月8日閲覧。
- ^ “第21号 平成2年 9月17日(9月定例会)”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ 『るるぶエヴァンゲリオン』JTBパブリッシング、2022年7月、24頁。ISBN 9784533150289 。
- ^ “映画 「あん」” (PDF). 東村山市立図書館. p. 1. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b c “映画「あん」撮影への市の主な協力経緯” (PDF). 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b c “2.浄水場のあるまち - 東村山50景に準ずる風景”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ “平成十一年東京都議会会議録第十八号(倉林辰雄)”. 東京都議会. 2022年12月8日閲覧。
- ^ 岡部 敬史『見つける東京』山出 高士、東京書籍、2021年7月、75頁。ISBN 9784487815289 。
- ^ “「多摩湖自転車歩行者道」名称変更”. 東京都. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b “美住町の由来”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b c “美住リサイクルショップ運営委員会(委員名簿・会議録)”. 東村山市. 2022年12月20日閲覧。
- ^ “粗大ごみの自己搬入(持ち込み)”. 東村山市. 2022年12月20日閲覧。
- ^ a b c “美住リサイクルショップ”. 東村山市. 2022年12月20日閲覧。
- ^ a b “東村山市の沿革・位置・地勢”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ “無形民俗文化財「まつりばやし」”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e “東京府郡区全図 東京府 清華堂 明治29年7月”. ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム たましん地域文化財団. 2022年12月15日閲覧。
- ^ “小・中学校通学区域”. 東村山市. 2022年12月8日閲覧。