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美田ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美田ダム
所在地 島根県隠岐郡西ノ島町大字美田
位置
美田ダムの位置(日本内)
美田ダム
北緯36度05分48秒 東経133度01分20秒 / 北緯36.09667度 東経133.02222度 / 36.09667; 133.02222
河川 美田川水系美田川
ダム湖 宮谷湖 (みやたにこ)
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 26.8 m
堤頂長 105 m
堤体積 17,800 m3
流域面積 2.2 km2
湛水面積 4/(改修後)5 ha
総貯水容量 391,000/(改修後)539,000 m3
有効貯水容量 368,000/(改修後)496,00 m3
利用目的 洪水調節不特定利水上水道
事業主体 島根県
施工業者 鴻池組
着手年 / 竣工年 1971年1978年
出典

『ダム便覧』美田ダム(元)

『ダム便覧』美田ダム(再)
備考 1997年から2002年まで再開発事業実施
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美田ダム(みたダム)は、島根県隠岐郡西ノ島町美田川に建設されたダムである。

概要

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島根県隠岐郡西ノ島町美田地区の美田川水系美田川中流に、治水、上下水道用水、不特定用水の為に設置された多目的ダム。 総事業費15億3千万円をかけて、1978年(昭和53年)に完工した。[1]

竣工までの流れ

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[1] 元来、西ノ島の美田川は全川未改修で河積狭少なため、洪水被害を例年のごとく受けていた地域であった。

さらに、1963年(昭和38年)隠岐が大山国立公園の指定を受けたことや当時の離島ブーム、1967年(昭和42年)の当時の皇太子同妃の来島などが相まって観光客が増加、旅館や民宿に人が押し寄せ用水不足が深刻になる事態に発展。特に1967年の渇水時に、同町浦郷地区において、塩分や農薬を含む水を引用したほどであった。

異常の事態の深刻さを鑑みて、1969年(昭和44年)に調査が開始され美田ダムの建設が決定。美田地区は西ノ島の中でも水資源が豊富な地域であったため、ダム建設の候補地となった。ダム建設を巡って、離島での建設、水利権も争われるなど建設は難航したが[2]、約10年後の1978年(昭和53年)3月に完工。

また、ダム建設と合わせて美田浦郷簡易水道事業も進み、結果、慢性的な水不足は解消されることとなった。

再開発事業

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1997年より、治水能力の向上と水道用水の更なる安定供給を目的としたダム再開発事業が行われ、2002年に完成した。工事はダムの機能を維持しながら行われ、完成翌年に行われた竣工式典には島根県知事などが参列したほか、地元小学生らによる植樹や、ウナギの稚魚の放流などが行われた。[3]

出典

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  1. ^ a b 美田ダム工事記録. 島根県企業局開発課美田ダム工事記録編集担当. (1979年3月) 
  2. ^ “美田ダムでき水不足解消”. 朝日新聞. (1978年6月18日) 
  3. ^ 隠岐支庁土木建築局 (2003年3月). “ダムニュースNo.238”. JDEC(ダム技術センター). 2019年8月10日閲覧。