聯華電子
本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 聯電、UMC |
本社所在地 |
中華民国(台湾) 新竹市東区新竹科学工業園区力行二路三号 |
設立 | 1980年 |
業種 | 電気機器 |
事業内容 | 半導体製造受託 |
関係する人物 | 曹興誠 |
外部リンク | https://www.umc.com/ |
聯華電子股份有限公司 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 聯華電子股份有限公司 |
簡体字: | 联华电子股份有限公司 |
拼音: | Liánhuā Diànzǐ Gǔfènyǒuxiàngōngsī |
英文: | United Microelectronics Corporation |
聯華電子股份有限公司(れんかでんしこふんゆうげんこうし、英語: United Microelectronics Corporation、略称は聯電、UMC)は、中華民国 (台湾) にある半導体受託製造企業(ファウンドリ)である。半導体受託製造での世界シェアは2023年時点で世界4位。
概要
[編集]1980年に設立され、新竹市 新竹科学工業園区、台南区、シンガポールに200 mm、300 mmウェーハ対応の半導体製造工場を持つ。2003年にはSiSを傘下に納めた。
また、日本唯一のファウンドリであったユー・エム・シー・ジャパン(UMCJ)(旧:NMBセミコンダクター→日鉄セミコンダクター→日本ファウンドリー)を傘下に持っていたが、2012年8月12日、UMCJは事業停止および解散・清算の準備に入ると発表した[1]。2014年に富士通セミコンダクター子会社の三重富士通セミコンダクターに資本参加した。2019年10月に同社を完全子会社化しユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン株式会社とした[2]。
2018年11月、中国の国有企業とともにマイクロン・テクノロジのDRAM技術を盗んだとしてアメリカ合衆国司法省に起訴された[3]。2021年11月、UMCがマイクロンに和解金を支払うことで合意した(金額は非開示)[4]。
エピソード
[編集]創業者の曹興誠はかつて台湾国内では親中派で知れていたが[5]、のちにこれを改めて2020年2月にUMCの中国大陸進出への後悔も表明しており[6]、2022年9月1日には私財10億台湾ドル(約45億円)を投じ、中国の台湾侵攻が現実となった場合に防衛を行う「民間の勇士」300万人以上を育成する計画を発表した。計画の内容は、今後3年間で、台湾軍と連携して活動できる「黒熊勇士」300万人の訓練に6億台湾ドル(約27億円)、「狙撃手」30万人の育成に4億台湾ドル(約18億円)を充てる[7]。防弾チョッキを着て記者会見に登場した曹興誠は、中国の台湾武力行使は「意図的な虐殺、悪質な戦争犯罪、人道に対する罪」になると警告、「中国共産党の本質はフーリガンだ。彼らはソビエト連邦から暴力とうそを学んだ。中華人民共和国は、政府と国家を装ったギャング組織だ」「台湾に対する中国共産党の脅威は増大している。この脅威との戦いは、奴隷制に対する自由、権威主義に対する民主主義、野蛮に対する文明を意味する」として、台湾をもう一つの香港にしてはならないと強調した。曹興誠は、かつてシンガポールのパスポートを申請するため放棄した台湾籍を再び取得する意向を表明しており、祖国で死にたいからだと説明している[7]。
脚注
[編集]- ^ [1] 当社の事業停止、解散・清算の準備開始に関するお知らせ[PDF]
- ^ "UMC、三重富士通セミコンダクターの株式100%取得に関する 最終承認を取得" (Press release). UMC. 25 September 2019.
- ^ “台湾UMC株が急落 米起訴で中国戦略に暗雲”
- ^ “MicronとUMCが特許係争で和解”. ITmedia. (2021年12月3日) 2024年4月4日閲覧。
- ^ “曹興誠重批九二共識 他曾因《兩岸和平共處法》被阿扁痛罵20分鐘…” (中国語) (html). 信傳媒. (2019年12月26日). オリジナルの2020年2月6日時点におけるアーカイブ。 2024年12月21日閲覧。
- ^ “聯電曹興誠悔不當初的西進路 「如果能重來...我希望沒有到大陸設廠」” (中国語). 財訊. (2020年2月5日). オリジナルの2020年2月6日時点におけるアーカイブ。 2024年12月21日閲覧。
- ^ a b “台湾UMC創業者、私財45億円で対中防衛「民間勇士」300万人育成へ”. AFP. (2022年9月1日). オリジナルの2021年9月1日時点におけるアーカイブ。