能勢豊一
能勢 豊一(のせ とよかず、1950年 - )は、日本の経営システム工学・経営情報学者。大阪工業大学名誉教授・校友会副会長、第8代工経会会長[1]・青藍会副会長・名誉教授[2][3]。工学博士(大阪大学)。常翔学園校友会理事。日本学術会議第19期企業行動研究連絡委員会委員長[4]。日本経営システム学会(JAMS)第13・14期会長[5]。日本経営工学会(JIMA)第30期会長[6]。日本情報経営学会(JSIM)元副会長。日本オペレーションズ・リサーチ学会フェロー・元理事[7]。日本品質管理学会元評議員。
専門は、経営情報学・経営システム工学・経営工学、技術経営(MOT)・技術マネジメント(特にQC、MRP、OR)・経営管理、社会システム工学、マーケティング科学・経済工学。
略歴
[編集]1973年大阪工業大学工学部工業経営学科(のちの経営工学科)卒業。1975年同大学院工業経営学専攻修士課程修了。大阪大学大学院工学研究科博士課程応用物理学専攻数理コース単位取得後退学、のちに、工学博士(大阪大学)[8]。1980年大阪工業大学工学部経営工学科(現:情報科学部データサイエンス学科)講師[9]。1987年同学科助教授、1992年同学科教授。1993年同大学大学院工学研究科経営工学専攻教授。2006年同大学工学部技術マネジメント学科教授。同大学ものづくりマネジメントセンター長も務めた[10]。2015年大阪工業大学名誉教授。2020年大阪工業大学校友会副会長。同大学第8代工経会会長も務めた[11]。
大阪工業大学工学部経営工学科・技術マネジメント学科において30年以上の長きにわたり教鞭を執り、日本経営工学会会長・日本経営システム学会会長などを歴任し、経営情報学・経営システム工学の発展・普及とのちの情報科学系エンジニアの輩出に大きく貢献した(指導した大阪工業大学経営工学研究室生には、日本IBM社長の山口明夫がいる[12])。
退官後、2016年常翔学園校友会理事。2017年大阪工業大学知的財産学部非常勤講師。その他、大阪経済大学経営学部や大和大学政治経済学部経済経営学科特任教授も務めた。
主な著書
[編集]- 21世紀の経営システム(共著、東方出版2001、学術書)[13]
- ものづくりに役立つ経営工学の事典180の知識(共著、朝倉書店2014、学術書)
- 現代社会の情報・通信マネジメント(共著、中央経済社2009、学術書)[14]
- セキュリティ・マネジメント学 - 理論と事例(共著、共立出版2011、学術書)
- 現代のマーケティング - 基礎と実践 (共著、建帛社1999、学術書)[15]
主な研究
[編集]- 品質が劣化する場合の最適化在庫管理
- 在庫管理における劣化の特性に関する研究[16]
- MRPシステムにおけるキャパシティ計画に関する研究[17]
- 循環型生産システムの最適化政策に関する研究
- SISとCIMによる経営自動化システムに関する研究[18]
- CIMにおけるファジィ進捗管理システム
- マーケティングミックスおよび消費者の所得水準を考慮した生産/在庫モデルに関する研究[19]
- イノベーションとカイゼンのための未来志向のものづくりとマネジメント[20]
- MOTスクールによる人材育成[21]
経営システム工学の対外啓蒙活動として、第6回日本学術会議経営工学研連シンポジウム2011(テーマ:学士課程教育における経営学教育の在り方)でパネラーとして登壇している[22]
脚注
[編集]- ^ http://koukeikai.sakura.ne.jp/wp/工経会組織
- ^ https://seirankai.org/青藍会会員/
- ^ https://seirankai.org/能勢名誉教授/
- ^ https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-19-t1030-20.pdf
- ^ https://www-math.ias.tokushima-u.ac.jp/jms_cs/log_21_1.html
- ^ http://www.jimanet.jp/information/organization/history-of-presidents
- ^ http://www.orsj.or.jp/whatisor/fellow.html
- ^ 能勢豊一『品質が劣化する場合の最適在庫管理』 大阪大学〈工学博士 乙第3788号〉、1986年。hdl:11094/1212。 NAID 500000003678。
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/toshokan/tosho/papiro/pdf/01.pdf
- ^ https://www.daiichiplastic.co.jp/data/file/conversation01.pdf
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/systemp/e_news/uptemp/shoukai.pdf
- ^ https://www.josho.ac.jp/flow/magazine/087/webt/pageindices/index3.html#page=4
- ^ https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000002997062.html
- ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1570572700038488960
- ^ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784767939148
- ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390845713029823616
- ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001288100402944
- ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1571135652446412416?lang=ja
- ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001288099308160
- ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853832837136256
- ^ https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/jinzai/haihu07/siryo2.pdf
- ^ https://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/115-s-1-2.pdf
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